ハムスターのほうれん草の与え方!適量とシュウ酸・結石について

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栄養満点の野菜といえばほうれん草。お浸しやラーメンの具などとしてとても人気のある野菜です。

普段の食事で余ったほうれん草をハムスターに与えても良いか迷った時がある方もいるのではないでしょうか?

ほうれん草は、ハムスターに与えて良いか意見が割かれている野菜です。

厳密に食べられないということではありませんが、栄養はあるものの含有されるシュウ酸という成分に問題があるため、エサとしては推奨されていないと言うのが現状です。

当ブログでは、エサとしては推奨しないものの、少量であれば危険は低い野菜(要注意な野菜)として取り扱います。

今回は、ハムスターにほうれん草を与える際の問題点と、与え方について詳しくみていきます。

ほうれん草の栄養価と安全性

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ほうれん草には栄養が豊富に含まれています。

まずは代表的な栄養と安全性について確認しましょう。

ほうれん草の栄養価

・鉄分

貧血になったら、レバーやほうれん草などが良いと聞いた時がありませんか?ほうれん草には鉄分が豊富にふくまれており、赤血球の元になります。

・カロテン

抗発ガン作用、髪や目・皮膚などの健康維持をしてくれます。

・マンガン

カルシウムなどと一緒に働き、骨の成長に役立ちます。

・ビタミンC

レモンの1/3ほどになりますが、ほうれん草にも豊富にビタミンCが含まれています。

・葉酸

DNA・細胞の正常な成長に役立つ葉酸。実は葉酸はほうれん草から発見されたそうです。

この他にも多くの栄養が含まれており、ほうれん草は栄養的には体に良い食べ物といって良いでしょう。

ほうれん草の安全性

ほうれん草は、ハムスターにとって注意が必要な食べ物です。

食べた直後に必ず亡くなるというほど危険ではありませんが、健康に害を及ぼす可能性があるということを把握しておきましょう。

ほうれん草にはシュウ酸と水分が多く含まれており、普段与える野菜としてはリスクがあります。

・水分量

ほうれん草の水分量は100g当たり約91g

野菜の中でも水分が多い部類です。

9割ほどの水分量の野菜については、大量に与えると下痢になる可能性があるため、少量で与えることが鉄則です。

・シュウ酸

ほうれん草が危険と言われる理由は、水分量以上にシュウ酸とよばれる成分に起因します。

シュウ酸は栄養素ではなく、尿路結石の原因となる成分です。

ハムスターがシュウ酸を大量に摂取すると尿路結石になり亡くなる可能性があるためとても危険です。

次に、ほうれん草とシュウ酸の関係について見ていきましょう。

ほうれん草とシュウ酸

ほうれん草にはシュウ酸が含まれています。シュウ酸とほうれん草の関係についてみていきましょう。

シュウ酸とは

シュウ酸はアクの一種で、苦味・渋みの成分です。

料理の際に下ごしらえでアク抜きをしますよね?あの時に出ているものがシュウ酸です。

このシュウ酸は主に葉菜類に含まれており、代表されるものがほうれん草になります。

シュウ酸は熱に弱いためお湯で熱すると8割~9割ほどを除去することができます。

シュウ酸を摂取するとどうなるか?

体内に入ったシュウ酸はカルシウムと結合してシュウ酸カルシウムとなります。

シュウ酸カルシウムは、体内に吸収されるのではなくそのまま便として体外へ排出されます。

体内に入ってから出て行くだけなのであれば問題ないのではないか?と思うかもしれません。

このシュウ酸カルシウムが便ではなく、尿に周った場合に起こるのが尿路結石です。

尿路結石について

尿路に結石が詰まってしまう症状を尿路結石といいます。

シュウ酸が結晶化し、尿路を塞いでしまう病気です。三大激痛と言われるほどの痛みを伴うとされています。

こちらのブログはあくまでハムスター専門サイトなので尿路結石についての病症について詳しい解説は省略しますが、ハムスターが尿路結石になった場合、命に関わります。

もしハムスターが結石になった場合、最悪手術せねばらず、手術したとしても生存することは非常に難しいでしょう。

ほうれん草以外の野菜にもシュウ酸は含まれる

シュウ酸はほうれん草以外の野菜にも含まれています。

このブログでも書いたキャベツブロッコリー、葉菜以外でもバナナなどにも実は含まれています。

ただし、それらの野菜類は、ほうれん草に比べシュウ酸値が低く少量であればあまり問題がないため、当ブログではシュウ酸について触れませんでした。

ほうれん草はシュウ酸に触れないわけにはいかない野菜ですので、今回こうしてシュウ酸についてまとめました。

次に、ほうれん草を与えるべきかどうか、与える際はどのようにすればいいかを解説します。



ほうれん草のハムスターの与え方

ではここまでを踏まえて、ほうれん草をハムスターに与える方法についてみていきます。

ほうれん草を無理に与える必要はない

もうお分かりかと思いますが、そもそもほうれん草を無理にハムスターに与える必要はありません。

栄養的には意味がありますが、シュウ酸のせいでリスクが大きいためです。

ただし、ねぎやアボガドのような一発アウト・絶対NG食材ではないため、レタスと同様に正しい与え方を把握していれば、リスクは低いと思います。

与えないほうが無難ですが、ほうれん草を与えたい方は下記の与える方法を確認してください。

ほうれん草を与える適量

シュウ酸と水分量の関係から、ごく少量を与えるようにしましょう。

1g以下5mm角以下になります。葉っぱ丸まる一枚を与えるのは控えましょう。

食べて確実に結石になるわけではありませんが、リスクは大きくなります。

ほうれん草を与える頻度

毎日与えるのはNG。多くても週1以下、できれば月ごとに分けるくらいの間隔で与えましょう。

ここまでしてほうれん草をハムスターに与える意味があるかといえば、正直ないと私は思っています。

ただし、前述したとおりほうれん草は栄養が豊富なので、エサとして非常に残念な位置づけです。

与えたいけど与えられない!!そんな野菜といえるでしょう。

ほうれん草の茎について

ほうれん草には茎があります。ほうれん草の茎は食べることができます。

葉と同様茎にも栄養が豊富に含まれているので、捨てずに茎も使いましょう。

ただし、茎には土が入り込んでいるためよく洗ってください。また、茎が赤い場合も特に問題はありません。

しっかりゆでた後、余熱をとり、水気を切る

ゆでることによってシュウ酸を取り除き、リスクを減らすことができます。

生で与えるのではなく、しっかりゆでたほうれん草を与えましょう。

ゆでた後はしっかりと余熱を取り除き、キッチンペーパーなどで水気を切ってからハムスターに与えるようにしてください。

食べ残しは取り除く

ほうれん草は新鮮なものを用意しましょう。また、食べ残しはすぐに取り除いてください。

まとめ

いかがでしたか?今回はハムスターにほうれん草を与える際の方法についてみてきました。

今回のまとめです!!

1:ほうれん草は栄養が豊富。
2:水分量は91%と高い。
3:シュウ酸が含まれている。
4:シュウ酸には結石のリスクがある。
5:適量は1g、頻度は各月。
6:ほうれん草を無理に与える必要はない。

以上となります!!

次回はハムスターの小松菜のあげ方です!!あわせてご覧下さい!!

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