お浸しや炒め物として人気のある小松菜。食卓を支える野菜の一つです。
小松菜は関東で主に生産されており、旬は冬である12月~3月になります。
生産が旺盛なため通年出荷されており、スーパーでみかける機会も多いのではないでしょうか?
小松菜ですが、レタスやほうれん草と同じく、ハムスターに与える際は注意が必要な野菜です。
なぜ注意が必要なのか、与える際にはどのようにすれば良いのかを確認していきましょう。
小松菜の栄養価・水分量
小松菜はほうれん草ほどではありませんが、栄養を豊富に含んでいます。
まずは小松菜の栄養と成分をみていきましょう。
小松菜の栄養価
・カルシウム
小松菜にはカルシウムが豊富に含まれています。
カルシウムと言えば牛乳のイメージですが、なんと牛乳を越える100gあたり170mgものカルシウムを含んでいます。
・鉄分
赤血球の元になる鉄分も豊富に含んでいます。
・カリウム
体液の調整を行い、ナトリウムを排出してくれます。塩分が気になる方におすすめです。
・ビタミンC
レモンほどではありませんが、ビタミンCを多く含む野菜の一つです。
これ以外にも、カロテンや葉酸を含んでおり、栄養価が高い野菜と言えるでしょう。
小松菜の水分量
小松菜の水分は見かけ以上に高く、100gあたり約94gとなっています。
レタスよりは低いものの、みかんやいちご、キャベツを超える高い水分量となっています。
ここまでみると、水分量は高いものの、それ以外の成分は特に問題が内容に感じます。
ただし、ハムスターに与える場合は、豊富すぎるカルシウムが問題になります。
小松菜とカルシウム
前述の通り、小松菜にはカルシウムが豊富に含まれています。
人間であればうれしいカルシウムですが、ハムスターにとっては過剰な量のカルシウム含有量です。
数ある野菜の中でもトップ5に入るカルシウム含有量のため、過剰摂取になってしまう可能性があります。
カルシウムを取りすぎるとどうなるのか?
カルシウムは歯や骨の主成分となり、細胞や筋肉の成長を促進します。
ただし、過剰に摂取した場合、高カルシウム血症・尿路結石・前立腺がんなどの病気になる場合があります。
人間の場合のカルシウム摂取制限
そのため、人間であってもカルシウムの過剰摂取はNGとされており、一日あたり2500mgまでの摂取上限といわれています。
それ以上摂取すると、体に良かったはずのカルシウムが原因で病気になってしまうわけですね。
ちなみにこのカルシウムは、牛乳換算で2.4リットルほどの量になります。
通常であれば牛乳を2.4リットル飲むことはないと思いますので人間であればそれほど気にする必要はありません。
ちなみに、日本の成人の場合、平均で一日あたり500mgほどカルシウムを摂取しているそうです。
推奨摂取量は600mg~800mgと言われており、むしろ現代人はカルシウムが不足しているといえるでしょう。
ここまで小松菜とカルシウムの関係を見てきましたが、人間ですら摂取制限のあるカルシウムをハムスターが過剰摂取したらどうなるか?
もうご想像がつくのではないでしょうか?
ハムスターの小松菜の与え方
ここまでをまとめると、小松菜にはカルシウムが豊富に含まれており、ハムスターにとってはそのカルシウムが問題となります。
ハムスターは尿中にカルシウムがたまりやすい傾向があり、尿路結石になりやすいという特長があります。
他の小動物であれば小松菜のリスクはとても低いのですが、ハムスターにとっては危険があるということですね。
では絶対に与えてはいけないのか?というと、そういうわけではありません。
たまねぎやにんにくのような一発アウト食材ではないため、量と頻度に気をつければ、与えてもリスクは低い野菜と言えるでしょう。
カルシウムが気になる方は与えないほうが無難な野菜です。レタスやほうれん草と同じ注意が必要な野菜として覚えてください。
小松菜を与える際の適量
小松菜を与える場合は、少量にしましょう。
1cm角程度にカットして与えてください。
量は1g~2gほどにしましょう。1円玉くらいの重さで十分です。
レタスやほうれん草ほどではありませんが、与える量には充分気をつけるようにしてください。
小松菜を与える頻度
小松菜は毎日与えるのは控えましょう。
多くても週1~2にして、間隔をあけて与えるようにしてください。
毎日与えると尿路結石のリスクが高まります。ペレットを軸として、たまにおやつとして与えるようにしてください。
小松菜は生ではなく、ゆでてからあたえる
小松菜には、カルシウム以外にもシュウ酸や硝酸塩という成分を含んでいます。
生で与えるよりも、ゆでてから与えるようにしましょう。
ゆでる理由
シュウ酸についてはほうれん草ほどの含有量ではありませんので、詳細が気になる方はほうれん草の記事をご確認ください。
硝酸塩は体内で亜硝酸塩に変化すると発がん性物質を生成する可能性がある物質です。
これらの物質が気になる方は、小松菜をゆでるようにしてください。シュウ酸・硝酸塩の大部分を除去することができます。
生で与えても即座に健康に害が出るわけではありませんが、ゆでて与えたほうが良いでしょう。
ゆでた後は余熱をとって、水気を切る
ハムスターがやけどしないように余熱をしっかりとりましょう。
また小松菜は水分量が高いため、キッチンペーパーなどで水気をきってから与えてください。
乾燥小松菜について
小動物用の商品として乾燥小松菜が販売されています。
栄養が豊富な小松菜は、小動物用のエサとして推奨される場合が多く、ショップなどでも販売されています。
他の野菜であれば水分量を減らせることから、乾燥野菜を推奨しますが、小松菜の場合は上記したとおりリスクがありますので、ゆでた方が無難と言えるでしょう。(与えて即座に問題があるわけではありません。)
新鮮なものを与えて、余った小松菜は捨てる
小松菜の水分量は94%と高いため、可能な限り新鮮な小松菜を準備しましょう。
また、余った小松菜はハムスターが巣に持ち込まないよう小屋から除去して捨ててください。
小松菜は痛みやすいため、注意が必要です。
小松菜の茎について
小松菜は茎も食べることができます。
ただし茎の部分は水分量が葉より多いため、分量は葉よりも少量にする必要があります。
茎を与える際は、分量に注意してください。
小松菜に味付けをしない
他の野菜と同様、人間用に味付けした小松菜は与えないようにしましょう。
醤油や塩をかけるのはNG。お惣菜系もNGです。
未調理の小松菜を準備するか、ペット用の小松菜を与えてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は小松菜の与え方についてみてきました。
最後にまとめです!!
1:小松菜にはカルシウムが豊富にふくまれる。
2:カルシウムはハムスターにとってリスクがある。
3:適量は1cm角。
4:頻度は多くて週1~2回。
5:シュウ酸と硝酸塩の除去のため、ゆでてから与える。
以上です!!次回はハムスターのチーズのあげ方です!!こちらもどうぞご覧下さい!!
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