秋から冬にかけて旬を迎えるみかん。
こたつにみかんは日本の風物詩。価格も安く、とても人気のある果物です。
みかんはハムスターも食べれる果物です。食べれるかどうか迷っている方はご安心ください。
果物にはハムスターにとって害のあるものも多いですが、みかんの実には害のある成分は含まれていません。
ただし、皮には害のある成分(リモネン)がある他、水分量や糖分が多いため、与える際には注意すべき点があります。
また、みかんのすじ・薄皮・種を与えて良いか迷う方も多いです。
今回は、ハムスターにみかんを与える際の注意点について一緒に確認しましょう。
みかんの栄養価と水分量
みかんを食べると果汁が口の中に広がります。水分が多いのは皆さんもご存知のことでしょう。
まずはみかんの栄養と水分量をみていきましょう。
みかんの栄養価
・ビタミンC
みかんにビタミンCが豊富なのは有名です。2・3個食べると、1日分のビタミンを摂取できます。
鉄分の吸収を助けるだけでなく、コラーゲンの合成や病気・ストレスの耐性も補助してくれる優れものです。
ビタミンC以外にも、ビタミンA・B6・Dなども含んでいます。
・へスペリジン
主にすじに含まれる栄養素。ポリフェノールの一種で、血流を良くしてくれます。
・ミネラル
カリウムなどのミネラル類を含んでいます。塩分の過剰摂取を抑えてくれます。
・クエン酸
疲労回復と血をきれいにし、体の酸性物質を減少させる効果が有ります。
・リモネン
主に皮に含まれる栄養素。保温作用があります。ハムスターにとっては注意が必要な栄養素です。
上記以外にも、βカロテン、シネフィリン、ペクチンなどの健康に良い栄養が満載です。
みかんを食べれば風邪知らず!!といわれますが、まさに健康に良い栄養の宝庫です。
みかんのカロリーと糖質
ハムスターにとって考慮すべき点として、カロリーと糖質があげられます。
・カロリー
100gで45kcalです。
・糖質
100gで11gです。
ハムスターの1日の摂取カロリーは、体重の5%~10%ほど。20kcal~50kcalほどです。
過剰に摂取すると太るだけでなく、内臓などに負担がかかり健康に害が出る可能性があります。
みかんの水分量
カロリーと糖質以外にも、水分に気をつけなくてはいけません。
みかんは87%が水でできており、果物の中でも高めの水分含有量です。
私たち人間であれば気にする必要のない水分量ですが、ハムスターにとっては下痢になる恐れがあるため、量に気をつけてを与える必要があります。
次に、ハムスターへのみかんの与え方を具体的にみていきましょう。
みかんを与える際の適量と頻度は?
みかんを与える際は、量に気をつける必要があります。
みかんの適量
一粒丸まる与えるのではなく、1g~2g程度に細かく切って与えましょう。
重さを測るのが手間であれば、5mm角~1cm角どに細かく切って、ハムスターが両手で持ちあげられるサイズにして下さい。
みかんの頻度
みかんはおやつです。メインのエサにするのはやめて、週に1度以下にしましょう。
ペレットが中心の食生活にしておかないと、ペレットを食べてくれなくなる場合もあります。あくまで補助として与えるようにしてください。
適量と頻度を確認したところで、具体的な与え方を見ていきます。
みかんの食べれる部分は?
みかんは皮、薄皮、すじ、実、種があります。それぞれの部分に分けて、食べれるかどうかを解説します。
みかんの皮は食べれるの?
結論から書くと、冒頭で述べたとおりみかんの皮は食べられません。
リモネンに注意
皮にはリモネンが含まれており、これはハムスターにとって刺激物となります。
リモネンは柑橘系の果物に含まれる成分で、オレンジオイルなどの主成分です。
皮を剥いた際にプシュッと汁やみかん臭がするときがありますが、その際にリモネンが拡散する場合があります。
ハムスターがパニックに陥る
みかんを食べる際に手に持って食べると、皮からリモネンがハムスターの手に付着し、それが目や鼻に触れることでパニックになる場合があります。
皮は絶対に与えないようにして、実の部分だけを与えるようにしてください。
みかんの薄皮は食べれるの?
食べることができます。危険な成分は含まれていません。
薄皮も取り除いた方が安全
ただし、外皮の成分が付着する可能性があるため、できれば薄皮も剥いて実の部分のみを与えるほうが良いでしょう。
剥くのが手間であれば、一度水でゆすいでから、キッチンペーパーなどで水気をふきとって与えてください。
みかんのすじは食べれるの?
みかんのすじも食べることができます。
すじも取り除いたほうが安全
薄皮と同様に、外皮を剥いた時に成分が付着する可能性があるため、薄皮と同時に取り除いたほうがより安全です。
みかんの種は食べれるの?
みかんの種は食べられません。ひまわりの種と同様に考えてはいけません。
みかんの種は中毒をまねく
みかんの種は中毒性があるため、エサとして適切ではありません。みかんに種が入っていたら、必ず取り除きましょう。
みかんの実は食べれるの?
食べれます。繰り返しますが、安全で栄養も豊富です。
このように、基本的にみかんは実以外は全て取り除いて、少量を与えるようにしてください。
みかんの実を与える際の注意点
それでは最後に、実を与える際の注意点を確認しましょう。
常温で与える
みかんの実は、常温で与えるようにしてください。冷凍みかんなどを与えてはいけません。
凍ったみかんは解答し、みかんは必ず常温にしてから与えるようにしてください。
一度に食べ切れる分だけを与える
みかんは水分量が多いため傷みやすい果物です。みかんは少量だけ与えるようにして、食べ切れなかった分は捨てるようにしてください。
できれば手渡しで、食べ終わるまで見守りましょう。
品種に注意する
みかんには様々な品種があります。品種によって酸味が異なるため、酸味がきつすぎる品種は与えないようにしてください。
甘い品種のほうが食いつきが良い場合が多く、品種によってはほとんど食べてくれない場合があります。
まとめ
今回はハムスターにみかんを与える方法についてみてきました!!
今回のまとめです!!
1:みかんの栄養価はビタミンC、ミネラル、へスペルジン、など。
2:水分量は85%。3:カロリーは45kcal。糖質は11g。
4:外皮は食べられない。リモネンに注意。
5:薄皮・すじは食べられるが、取り除いたほうが安全。
6:種は食べられない。
7:実を与える場合は、少量を手渡しで。
8:酸味の強い品種は与えない。
ここまでご覧いただきありがとうございました!!
次回はハムスターのりんごの与え方!皮・種・実と量の注意点!!合わせてご覧下さい!!