甘酸っぱくて美味しいいちご。果物の中でも特に人気があります。
いちごの旬は冬から春の間で、12月から5月にかけて多く出荷されます。
食卓や店頭でみかける機会の多いいちごですが、ハムスターは食べられるのでしょうか?
結論から書くと、ハムスターもいちごを食べることができます。
ただし他の果物と同様に、水分や糖質の影響により、与える際にはいくつか注意が必要な果物です。
今回は、ハムスターにいちごを与える際の注意点についてみていきいましょう。
いちごの栄養と安全性
いちごは美容に良い!!ということをご存知でしょうか?美容に良い理由は、その栄養価にあります。
いちごには以下のような栄養が含まれています。
いちごの栄養価
・ビタミンC
レモンが有名なビタミンCですが、いちごにも豊富に含まれています。
100g当たり約60gと、レモンの6割程度の含有量です。抗酸化作用があり、老化を遅らせます。
・葉酸
女性に必要とされている葉酸。新しい赤血球を作り、特に妊娠初期に良いとされています。
・アントシアニン
心臓病のリスクを下げるとされています。活性酸素を減退させます。
・キシリトール
歯に良いとされるキシリトール。ガムなどでも有名ですが、いちごでも摂取することができます。
他にもカリウム、マグネシウム、各種アミノ酸が含まれており、女性に人気であることにも納得です。
以上がいちごの栄養価です。いかがでしょうか?健康にもよいいちご!食べたくなってきたのではないでしょうか?
イチゴの安全性について
イチゴには危険な成分は含まれておらず、ハムスターも食べることができます。
ただし、イチゴは水分量が高く高カロリーのため、量に注意する必要があります。
いちごの水分量
スイカなどと同様に、いちごにも水分が多く含まれています。
100gあたり90gが水分となっており、9割が水分です。これは果物・野菜類でも上位の水分含有量となっています。
いちごの糖度・カロリー
甘くて美味しいいちごですが、100gあたり約7gの糖質が含まれています。
また100gで34kcalとなっています。
下痢と肥満に注意
水分量が高いため、大量に与えると下痢になる恐れがあります。
また、糖度とカロリーも高いため、頻繁に与えると肥満になる可能性があります。
そのため、ハムスターに与える際は、水分量・糖度・カロリーに注意しながら、量を調節しつつ与える必要があります。
ハムスターのイチゴの与え方
栄養価を確認したところで、ハムスターのいちごの与え方についてみていきましょう。
いちごの適量について
上記したとおり、いちごの水分含有量は果物でもトップクラスです。人間でも食べ過ぎるとお腹がゆるくなる場合があります。
ハムスターにとって下痢は命の危険に繋がる重大な病気ですので、与える量には注意が必要です。
また、糖度・カロリーも高いため、丸まる一粒は与えすぎです。
ハムスターの一日のカロリーは体重の5%~10%程度ですので、小さくカットして与えましょう。
適量は5mm角~1cm角にカットして与えるようにしてください。
いちごの頻度について
いちごの頻度は1週間に一度で十分です。おやつとして与えるようにして、主食としては与えないようにしましょう。
何度も口をすっぱくして繰り返していますが、ハムスターの主食はペレットです。
代替物はありません。ペレットを軸として、他のエサを与えるようにしてください。
勘違いされている方が非常に多いですが、ひまわりの種も主食ではありません!
ハムスターは嗜好性があるので、おやつを与えすぎるとペレットを食べてくれなくなる場合があります。与える頻度には十分注意してください。
食べ切れなかったいちごはすぐに取り除く
ハムスターは食べ切れなかったエサを巣に持ち帰って貯蔵する習性があります。
いちごは水分量が多いため傷みやすく、痛んだいちごを食べると病気になる場合があります。
そのため、一度に食べ切れなかったいいちごはすぐに取り除いて、巣に持ち帰らせないようにしましょう。
赤く熟したいちごを与える
古いイチゴや未成熟な緑色のいちごは与えないようにしましょう。
赤いイチゴの方が糖度が高く、緑色のイチゴは酸味が強くなります。
赤黒くなっているイチゴは古くなっているため、ハムスターに与える際は注意が必要です。
人間用に味付けされたものは与えない
いちごを与えるのは大丈夫ですが、いちごジャムやいちごジュースなど、人間用に加工されたものは与えないようにしてください。
また、砂糖をまぶしたりするのもやめましょう。生のままで十分な糖度があり、それ以上の加工は過剰です。
以上がハムスターにいちごを与える際の注意点となります。
注意点が多いですが、ハムスターにいちごを与えるとびっくりするぐらい喜んで食べることもあります。
栄養価も高く、またなんといっても食べる姿がとても可愛いので、ぜひ与えてみてください。
いちごの葉・へたは食べられるの?
最後にご質問の多い「いちごの葉、へた」についてまとめます。
私たちがいちごを食べる場合は取り除いて食べますが、ハムスターに与える場合も、基本的には同様です。
葉・へたは取り除いて与える
私たち人間が食べる時と同様に、いちごの葉とへたは取り除いて与えるようにしましょう。
厳密に言えば、ハムスターもいちごの葉も食べられます。小動物用としていちごの葉が販売されています。
ただし生で与える場合は、農薬が付着していたり、多くの人が出荷時に触れている部分になるという理由から、取り除いた方が無難です。
もし葉も与えたいと言う方は、ドライいちごとセットになった小動物用のいちごの葉を購入して与えてください。
小動物用ドライいちごについて
最後に、水分を気にせず与えてみたい方はドライいちごが販売されています。
ドライイチゴはより安全
ドライイチゴは製造過程で乾燥しているため、生で与えるよりも安全です。
水分量が低いため、下痢になる恐れがなくなります。
価格も数百円程度ですので、気になった方は試してみてください。
与えすぎはNG
安全だからと言って、与えすぎは良くありません。
あくまでもおやつとして時折与えるようにしましょう。
カロリーが高いことには変わりありませんので、肥満にならないよう、与える量と頻度には十分注意してください。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました!!
今回のまとめです!!
1:いちごはハムスターも食べられる。
2:水分量とカロリーに注意。
3:与えるサイズは5mm角~1cm角。
4:与える頻度は週1で十分。
5:生の場合、葉やへたは取り除く。
6:ドライいちごはより安全
次回はハムスターのレタスの与え方です!どうぞご覧ください!!!