ペットを飼う上で日常的に行わなければいけないことがあります。それは小屋やケージの掃除です。
ハムスターを飼ったばかりの方は、掃除の頻度やポイントを理解していない方が多くいらっしゃいます。
掃除を適度に行わないと、ハムスターの健康に害がありますが、逆に徹底的に掃除をしすぎても、ハムスターのストレスになる場合があります。
今回は、ハムスターの掃除について具体的に見ていきましょう。
ハムスターの掃除頻度
さて、ハムスターを飼うに当たって、どれくらいのペースで掃除をすればいいのでしょうか?
毎日掃除をしているという方もいれば、2~3日置きの方、週1の方もいらっしゃることでしょう。中には、匂いが気になったら掃除するというちょっとズボラな方もいるかもしれません。
場所によって掃除頻度が変わる
結論から書くと、掃除する箇所によって適切なペースが異なります。毎日ケージを丸ごと掃除することが正しいというわけでもありません。
私がおすすめする掃除のペースは、「1~2日に1回」「1~2週に1回」「1月に1回」の3通りです。この3通りを、場所ごとに分けて行います。
毎日掃除することが適切な場所もあれば、月一くらいで十分な箇所もあります。ハムスターにストレスを与えないように、適切な頻度で掃除をしましょう。
季節によって掃除頻度が変わる
季節によって掃除の頻度は変わります。特に注意が必要なのは夏です。
夏は湿気が高く、餌や飲み水も痛いやすくなります。トイレの臭いなども悪化しやすいです。夏は他の季節よりもこまめに掃除をするよう心がけてください。
では、掃除する場所とコツを適切な期間と合わせながら確認していきましょう。
毎日掃除する箇所
毎日掃除をする箇所は二箇所あります。それはトイレと濡れた床材です。
トイレ掃除
トイレは一番汚れやすく、臭いも発生しやすい場所です。
トイレ掃除をしないと、臭いが発生するだけではなく、ハムスター自身にも自分の尿が付着し、不衛生なだけではなく脱毛やアレルギーなどの健康被害が発生する場合があります。
また、単純にトイレが不衛生だと、ハムスターがそのトイレを使わなくなる場合があり、ケージ内がおしっこだらけになるかもしれません。
トイレのしつけでも書きましたが、トイレを覚えているのとトイレを覚えていないのでは、掃除の頻度が段違いです。トイレは清潔さを保つようにしましょう。
濡れた床材の交換
ハムスターは湿気を嫌います。床材が濡れてしまった場合は早めに除去しましょう。
床材が濡れる状況は以下の三つです。
おしっこ
トイレの外でおしっこをしてしまった場合、見つけ次第即刻取り除きましょう。ハムスターはトイレを臭いや配置で覚えます。トイレ外でおしっこを覚えないように、早めに床材を取り除き、除菌しておきましょう。
給水器下
飲み水は基本的に毎日取り替えますが、給水器から水が滴り、床材が湿る場合があります。冬場はまだましですが、夏場で湿度が高い場合カビなどが発生する原因にもなります。面倒臭がらず、気が付いたら取り除きましょう。
野菜置き場
野菜を置く器などを用意していない場合、そのまま床材の上に置くと水気で濡れます。
野菜を与える際は細かくした上で、食べきれる量を与えるようにしましょう。
上記した場所は基本的に毎日掃除をすることをお勧めしますが、季節やドワーフなどの単独飼育であれば、一日置きでも良いと思います。
1週間ごとの掃除
週1の掃除は、うんち・床材・お風呂です。
うんちの掃除
ハムスターのうんちの記事で詳しく書きましたが、おしっこと違いハムスターのうんちは乾燥しており臭いもなく、食糞行動なども行っているため、神経質に掃除をする必要はありません。むしろ毎日除外することの方が問題になる場合があります。
床材を入れ替える際に、ついでに掃除するくらいで十分でしょう。
床材の掃除
1週又は2週に1度ほどのペースで、古くなった床材の一部を入れ替えます。
ここでのポイントは、全ての床材を入れ替えないということです。今回の文章の冒頭にも書きましたが、掃除をしすぎるとハムスターにとってストレスになります。
ハムスターは自分の体臭を床材やグッズにつけて縄張りを確認します。一気に匂いがなくなると縄張りの確認ができず、戸惑い、ストレスを感じるのです。
そのため、ここでの掃除では、1/4~1/5程度の床材を交換することをお勧めします。床材も古くなると臭いがつきますし、生き物が生活する以上どうしても汚れは発生します。
床材を入れ替えすぎるのもストレスですが、 全く入れ替えないというのも健康上よろしくありません。入れ替える量を加減しつつ、床材の表面部や汚れが目立つ箇所を中心に入れ替えてください。
ただし、飼い始めの時期のみ、ハムスターが落ち着くまでは床材は交換しないで大丈夫です。自分の家だと認識し、安心するまではそのままにしておきましょう。
お風呂の掃除
砂浴び場・お風呂を設置している場合、1~2週程度で入れ替えましょう。
トイレ砂は毎日ですが、お風呂の砂は毎日入れ替える必要はありません。ただし、おしっこをされてしまった場合は、毎日取り除く必要があるので注意しましょう。
1ヶ月ごとの掃除
1ヶ月ごとに行う掃除は、ケージ丸ごとです。
月1の頻度であれば、匂いをリセットしても過度なストレスにはなりません。また、ここまで理解が出来ていれば、多少匂いをコントロールできている方もいらっしゃるでしょう。
月1の掃除では、ケージを綺麗にすることでダニや細菌、アレルギー物質の除去することが目的です。そのため、毎日や週1の掃除のように一部分ではなく、ケージを丸ごと綺麗にします。
ケージ・グッズの掃除
ハムスターをケージから出し、床材を全て捨てます。
ケージ・飼育グッズは洗剤で洗い、消毒をした後、天日干ししましょう。材質によって、洗剤・日光による変形に注意してください。
巣箱の掃除
巣箱の中の巣材も取り除き、溜め込んだ餌も全て除去します。
プラ製・陶器製の巣箱であれば、ケージと一緒に洗浄しましょう。木製であれば、天日干しをしましょう。
飼い始めの時期は注意
ケージ丸ごとの掃除を頻繁にやりすぎると、飼い主のことをケージを荒らす敵だと勘違いするハムスターもいます。正確によっては怒り出す子もいます。
ハムスターの飼い始めの記事でも書きましたが、ある程度ケージや環境に慣れるタイミングまでは、丸ごとの清掃はしない方が無難です。
生活に馴染んだ後、タイミングを見計らって一気に掃除をしてみてください。また、掃除に慣れていないハムスターであれば、巣箱の中の巣材の一部だけそのまま残すのも良いと思います。
目安としては、餌を直接手渡ししたり、手の上に乗せられるようになってから、ケージを丸ごと清掃するようにしましょう。
そして、掃除が終わったら好物を与えて、掃除=良いことがあると覚えさせてください。そうすると、次第に掃除自体に抵抗感がなくなります。
以上が掃除をする頻度と場所でした。
あくまでもこちらの頻度は目安となります。住んでいる場所や環境によっても変わるので、上記を目安に調整してみてください!!
まとめ
いかがでしたか?今回はハムスターの掃除について書いてみました!
今回のまとめです!!
1:場所や季節によって掃除頻度が異なる。
2:毎日、1日置きにトイレや濡れた巣材、野菜置き場を掃除する
3:1 ~2週に1回床材の一部とお風呂を入れ替え、うんちを掃除する
4:1月に1回ケージを掃除する。
5:飼い始めの時期の掃除は慎重に!
頻度を守って掃除をしっかり行ってくださいね♪
さらに臭いが気になる人は、臭い対策の記事もご覧ください!!
又次回の更新でお会いしましょう!!