おつまみとして人気の枝豆。
居酒屋や自宅での飲み会で登場する機会も多いのではないでしょうか?
特に大人に人気のある枝豆ですが、ハムスターに与える際には注意が必要な食材です。
危険な成分を含んでいるため、何も考えずに与えると病気になってしまうかもしれません。
今回は、ハムスターの枝豆の与え方について見ていきましょう。
枝豆の栄養と安全性
枝豆は、青い未成熟な大豆を収穫したものを言います。
大豆と言えば栄養満点な食材として有名です。そのため枝豆も栄養が豊富に含まれています。
枝豆の栄養価
たんぱく質
筋肉や内臓を作る際の元になるたんぱく質。枝豆には100gあたり11.7gものたんぱく質が含まれています。卵と同じくらいのたんぱく質です。
大豆は畑の肉とも言われますが、その理由が分かりますね!
食物繊維
腸内環境を整える働きがある食物繊維。100gあたり5gの食物繊維が含まれています。
葉酸
血液を作る際に役立つ葉酸も含まれています。
メチオニン
アルコールの分解を促し、肝機能の働きを助ける役割があります。
オルニチン
美肌・若返りに効果的な成長ホルモンの分泌を促進します。疲労回復効果もあります。
他にもカリウムや鉄分が含まれており、ダイエットにも向いている食材です。
枝豆のカロリー
枝豆は100gあたり134kcalとなっており、意外と高めのカロリーです。
枝豆の水分量
枝豆は100gあたり72.1gの水分量となっています。
他の野菜と比べると低めですが、約7割が水分のため大量に与えると下痢になる恐れがあります。
枝豆の安全性
枝豆には危険な成分が含まれています。それがレクチンとトリプシンインヒビターです。
レクチン
レクチンは糖鎖と結合する性質をもつ植物性タンパク質です。
細胞同士のコミュニケーションを阻害するほか、血流を悪化させ血栓ができたり、腸の働きを阻害すると言われています。
レクチンは豆類に含まれており、加熱することで除去することができます。
トリプシンインヒビター
未加熱の大豆には消化酵素「トリプシン」の働きを阻害する物質「トリプシンインヒビター(プロテアーゼ阻害物質)」が含まれています。
そのため、生のまま大量に枝豆を食べると、消化不良を起こすと言われています。
加熱処理をすることでトリプシンインヒビターを壊すことができるため、枝豆はゆでて食べるものとされています。
加熱すれば安全
結論をまとめると、枝豆は加熱してから与えれば安全です。
生で与えることはせず、しっかりとゆでてから与えましょう。
枝豆はゆでれば安全!他の注意点は?
枝豆の安全性で確認した通り、枝豆はゆでて与えるのが正しい方法です。
ゆでることで危険な成分を除去することができます。
枝豆は生で与えない
枝豆を生で与えると、レクチンとトリプシンインヒビター、食物繊維の3つの効果から、ハムスターが下痢になる可能性が高いです。
ハムスターの下痢は命に関わる症状です。
枝豆を生で与えると大変危険なので、しっかりとゆでてから与えるようにしましょう。
枝豆の皮と薄皮は与えない
枝豆は外皮と内皮の二重構造になっています。
枝豆の皮自体は調理次第で食べらえることが分かっていますが、ハムスターに与える必要はありません。
皮にも食物繊維やβカロテンが含まれていますが、豆の部分に栄養が集中しており、それだけでもハムスターにとっては十分な栄養です。
わざわざ手間をかけて調理して与える必要がないため、外皮は捨てましょう。農薬が気になる方も同様に捨ててください。
内皮である薄皮もそのままだと固いので、ハムスターに与える際は剥いて捨ててしまって問題ありません。
冷凍枝豆・味付き枝豆に注意
冷凍枝豆は、加工段階で塩ゆでされているものが一般的です。
また、おつまみなどのすぐに食べれる枝豆も、塩ゆでされているものがほとんどです。
そのため、冷凍枝豆を解答しそのまま与えると、塩分過多になってしまいます。
できれば冷凍枝豆はハムスターに与えず、生の枝豆をお湯でゆでて与えるようにしましょう。
枝豆をゆでて与える時のポイント
枝豆をゆでて与える際は、以下の点に注意しましょう。
しっかりとゆでる
枝豆をゆでる際はしっかりとゆでましょう。
枝豆のゆで時間は4~5分です。一粒食べてみて、きちんと熱が通っているか確認して下さい。
塩ゆでしない
人間用であれば、枝豆を塩ゆでするのが一般的です。4%の濃度の食塩水でゆでるのが最適と言われています。
水1ℓに対し40gの塩を入れることになりますが、これはハムスターにとって過剰な塩分です。
枝豆をゆでる際は、人間用とハムスター用を分けて、ハムスター用は塩ゆでしないようにしましょう。
余熱を取る
ゆで終わった枝豆はしっかりと余熱を取りましょう。熱々のまま与えるとハムスターが火傷する可能性があります。
水気を切る
キッチンペーパーなどを使い、水気をよく切りましょう。
枝豆の約7割が水分のため、しっかりと水気を切らないと下痢になる可能性が高まります。
ペット用のマメ科植物について
枝豆ではありませんが、同じマメ科にアルファルファという牧草があります。主にアメリカで生産されている牧草です。
こちらの牧草を加工してキューブ状に成型したものがペット用に販売されています。
なんと1.2kgで300円~400円と格安です。
枝豆を与えるのは手間だけど、マメ科の植物を安全におやつとして与えたいという方は、こちらを試してみてください。
枝豆の適量と頻度
枝豆は高カロリーのため、与えすぎると肥満になる可能性があります。
枝豆の適量
枝豆の適量は1粒です。
感覚的にはひまわりの種と同じ扱いと考えてください。
種や豆類は高カロリーのため、あくまでもおやつとして時折与えるようにして、たんぱく質の補給を目的に与えましょう。
枝豆の頻度
枝豆を与える頻度は週1回以下です。
必ずしも必要なエサではないので、たんぱく質を与えたい時に間隔を開けて与えるようにしましょう。
太ってしまうため、主食にするのはNGです。
ハムスターの枝豆の与え方のまとめ
いかがでしたか?今回はハムスターの枝豆の与え方について見てきました!!
今回のまとめです!!
1:枝豆の栄養はたんぱく質、食物繊維、葉酸等が豊富
2:枝豆にはレクチンとトリプシンインヒビターという危険な成分が含まれている
3:加熱処理することで安全になる
4:枝豆は生で与えてはいけない
5:枝豆の皮は与える必要がない
6:ゆでて与える際は5分加熱し、塩ゆでせず、余熱を取り、水気を切ること
7:冷凍枝豆は塩ゆで済のため注意
8:枝豆の適量は1粒。頻度は週1以下
以上です!!
次回はハムスターのオクラの与え方です!!どうぞご覧ください!!
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