ハムスターを眺めていると、細かく震えている時があります。
ハムスターが震える原因はいくつかありますが、主な原因は4つです。
怖がる時、ストレスを感じた時、寒い時、病気の時です。
中には深刻な症状の時もあるので、ハムスターがなぜ震えているのかを見分ける必要があります。
今回は、ハムスターが震える原因と対処について見ていきましょう。
ハムスターが怖がる時に震える原因と対処
私たちもホラー映画などを見ていてビクッと震える時があります。
そして更に怖い状況が続くと、体がブルブルと震え始めます。
これは極度に緊張した時に起こる症状で振戦と言われています。
振戦は自律神経の反応
ハムスターも同様で、極度に緊張した状態だと震えが起こります。
振戦は自律神経によるストレス対処反応です。
ハムスターが怖がってプルプル震えている時は、それだけ恐ろしい状況に陥っていると考えてください。
怖がっている時のハムスターの反応
怖がっているハムスターは、以下のような動作をします。
高い所に登った時
ゴールデンハムスターがカーテンを登ってしまった時、カーテンレール上でプルプル震える時があります。
ハムスターは元々地下暮らしのため、高い所は苦手です。高所を怖がっています。
手で持ち上げた時も同様の反応をすることがあります。
頬袋からエサを吐き出す
一番分かりやすいパニック反応です。頬袋に入れたエサを捨ててまで身軽になろうとしています。
食事をしている時はハムスターがリラックスしている時です。頬袋からエサを出すのはその真逆の反応です。
エサを出した後は一目散に逃げます。
いきなり立ち上がって震える
ハッ!!と二本足で立ち上がってそのまま震える時があります。何かにびっくりして驚いた時の反応です。
部屋やケージの角で振り返ってプルプル震える
隅っこまで一気に走った後、振り返りながらプルプル震えます。
震えながら全く動かなくなる
動作を止めて震え続けます。様子を見ながら恐怖が過ぎ去るのを待っています。
ハムスターが怖がって震える時の対処
ハムスターが怖がって震えている場合は、環境の変化によるものか、飼い主に起因するものがほとんどです。
むやみに触らない
ハムスターが初めて家にやってきた時は環境が大きく変化するため緊張しています。
飼い始めの時期は過度に接触せず、怖がらせないようにしましょう。
環境を見直す
ハムスターが怖がるような大きな音、振動、光、臭いが無い場所に置きましょう。
散歩に出すときは徐々にエリアを広げる
部屋の中に散歩に出すと、見慣れない景色で怖がる場合があります。
散歩に出す前時はケージを中心に徐々にエリアを広げてあげると怖がらなくなります。
ハムスターがストレスを感じて震える時の原因と対処
恐怖を感じるということは、言い換えるとストレスを感じているということです。
そしてストレスは怖いという感情以外でも発生します。
ストレスを感じるて震える理由
ハムスターも怒った時や異常を感じた時にストレスを感じています。
特に怖い状況でもない時にハムスターが震えている場合は、ストレスを感じているかもしれません。
ストレスを感じると、怖い時と同様に自律神経の作用で振戦が起こり震えが発生します。
ストレスを感じて震えている時のハムスターの反応
鳴き声をあげながら震える
なき声をあげながら震えている場合、ほとんどのケースで怒っています。
ギーギー、ジッジといった鳴き声であれば、ほぼ間違いなく怒っています。
ストレスを感じて震えている時の対処
ストレスを感じている場合の対処は、基本的には怖がっている時と同様です。
ストレスの原因は、ほとんどのケースで飼い主に起因します。
ハムスターケージの置き場所は適切か、ケージ内のレイアウトは適切か、トイレが清潔か、エサや水は十分かどうか確認しましょう。
ハムスターが寒くて震える時の原因と対処
これまではストレスや怖がる時といった感情面を見てきましたが、温度によって震える場合もあります。
ハムスターが寒い時に震える理由
私たち人間も寒い時に体が震えます。これは、体温の低下を抑えるため、体を振動させて体温をあげる反応です。
ハムスターも同様で、寒い場合は体温を上げるために震える時があります。
室温が15度以下の場合に震える
ハムスターの適温は20℃~26℃です。20℃を下回ると、徐々にハムスターの動作が鈍くなっていきます。
15℃を下回るとハムスターが寒いと感じ始め、プルプル震え始めます。
10℃を下回ると危険水準で、疑似冬眠を経て死に至る場合があります。
小屋の中で震える
特に季節が冬で小屋の中で丸まって震えている場合は注意が必要です。
そのまま放置するとやがて震えが止まり、徐々に固くなって、疑似冬眠に陥ってしまいます。
ハムスターが寒くて震える場合の対処
対処方法は簡単です。原因が室温であることは明白のため、20℃以上になるように室温を上げてください。
エアコンが確実ですが、状況によってはヒーターなどを利用するだけでも十分な場合があります。
ハムスターの寒さ対策記事で詳しく解説しているので、そちらを確認して早めに対応するようにしましょう。
ハムスターが病気で震える時の原因と対処
一番深刻な震えが、病気が原因の時です。
病気が原因の場合は飼い主側の対応だけで解決することが難しい場合が多く、発見が遅れると命に関わる場合が多いです。
病気が原因で震える時の見分け方
他の震えと見分ける方法がいくつかあります。
歩行時にふらつきがある
歩いている時にフラフラしており、止まった時に震えている場合は、病気を伴う震えの可能性が高いです。
なお、老化に伴ってふらつきと震えが増えますが、これは筋肉の衰えや体温の低下が原因です。
老化の時の震えと病気の時の震えは症状が似ています。高齢ハムスターの場合は細かく様子を見ることをお勧めします。
下痢・嘔吐がある
下痢や嘔吐など、通常みられない症状を伴う震えの場合は、病気になっている可能性が極めて高いです。
痙攣が起きている
震えよりも激しく上下左右している場合は、痙攣をおこしています。
痙攣を起こしている場合は、食中毒などの中毒症状か、癲癇、急性の肝疾患などの病気に陥っている可能性が高いです。
病気が原因で震える時の対処
上記のような症状が見られたら、可能な限り早く病院へ連れていきましょう。
下痢や嘔吐が起きている場合は、亡くなるまで時間があまりありません。痙攣している場合も同様です。
そのまま様子を見ようとすると、翌日には無くなっている可能性があります。
発見してから慌てないように、かかりつけの獣医を見つけておくと良いでしょう。
ハムスターが震える時のまとめ
いかがでしたか?今回はハムスターが震える時について見てきました!!
今回のまとめです!!
1:ハムスターが震えるのは、怖がる時、ストレスを感じた時、寒い時、病気の時
2:怖がる時は振戦が起きている
3:怖がる時は、むやみに触ることを止め、環境を見直す
4:恐怖以外にも、ストレスを感じると震える
5:ストレスを感じた場合は、環境を見直してストレスを軽減させる
6:寒い時は体温維持のため震える
7:寒くて震えている時は室温を20℃以上にする
8:病気が原因で震える時、痙攣している時は、速やかに病院へ
ここまで読んでいただきありがとうございました!!
次回はハムスターのしゃっくりです!!合わせてご覧ください!