ハムスターからキュッキュ、またはプスプスという鳴き声が聞こえてきたことはありませんか?
それは鳴き声ではなく、くしゃみかもしれません。
ハムスターがくしゃみをするイメージは無いかもしれませんが、ハムスターは風邪もひきますしくしゃみもします。
今回は、くしゃみの原因と止まらない時の対応について詳しく見ていきましょう。
ハムスターがくしゃみをする原因
ハムスターがくしゃみをする原因はいくつかありますが、ほとんど私たち人間と原因は同じです。
風邪などのウイルス、ほこりなどのアレルギー、細菌や真菌などの呼吸器の異常です。
くしゃみとは
くしゃみは、鼻の粘膜に異物が付着した際に、横隔膜が伸縮し一気に噴出することで異物を吹き出す反射のことを言います。
つまり、鼻に何らかの異常が発生したと考えるのが一般的です。
風邪などのウイルスが原因のくしゃみ
風邪やインフルエンザなどのウイルスに感染した場合、ハムスターは風邪の症状をおこします。
ウイルスによるくしゃみの症状
ハムスターが風邪になると、発熱、めまい、下痢、食欲不振などと合わせてくしゃみをするようになります。
ケージ内が清潔なのにくしゃみが止まらない場合で体調が悪そうな場合は、風邪の可能性を疑いましょう。
ほこりなどのアレルギーが原因のくしゃみ
私たちもほこりや粉じんを吸い込んだ場合、くしゃみや咳が出ます。
ハムスターも同様に、ほこりなどを誤って吸い込んでしまった場合、くしゃみをする場合があります。
また、床材から粉が出る場合もあり、それを吸い込むことでくしゃみが出ることもあります。
アレルギーによるくしゃみの症状
アレルギーが原因の場合、風邪とは違って元気はあるのに鼻水が止まらなくなります。
また、目にもアレルギー反応が出やすく、目やにも出やすくなります。
ケージ内がほこりっぽい場合、アレルギーが原因でくしゃみが止まらなくなっている可能性があります。
細菌・真菌が原因のくしゃみ
ケージ内に細菌が繁殖してしまった場合や、真菌(カビ)が繁殖してしまった場合、それらが原因で呼吸器系に異常が起こることでくしゃみが出る場合があります。
湿度が高い場合やケージ内が湿っぽい場合、または長期間掃除を怠っている場合に発生することがあります。
細菌・真菌によるくしゃみの症状
細菌・真菌が原因のくしゃみの場合、風邪と同様に体調不良になるのに加え、粘膜に異常が見られます。
具体的には、鼻や目、耳に異常が現れます。
ハムスターの体調が悪く、さらに痒がっていたり、粘膜が赤くなっている場合、細菌が原因かもしれません。
風邪でもほこりっぽくない場合でくしゃみが止まらない場合は、細菌や真菌の可能性を疑いましょう。
ストレスが原因のくしゃみ
ストレスがたまると興奮状態になり、鼻をプスプス鳴らすことがあります。
通常よりも呼吸が荒くなる場合があり、その際にくしゃみをすることがあります。
ハムスターが元気なのにくしゃみが止まらない場合、ストレスが溜まっている可能性を疑いましょう。
心配ない原因のくしゃみ
私たちも何気なくくしゃみが出る時がありますが、ハムスターも同様です。
例えば、うっかりお水が鼻に入ってしまった場合や、鼻を手で触った場合に出るくしゃみです。
これらはほとんどの場合単発のくしゃみで終わり、病気にの可能性はほとんどありません。
ハムスターがくしゃみをしても単発で終わる場合は、心配する必要はないでしょう。
以上がハムスターがくしゃみをする原因です。それでは次に、くしゃみをする原因の見分け方を見てきましょう。
くしゃみと鼻水
病気かどうかを見分けるには、鼻水がポイントです。
私たちが風邪や花粉症になった時をイメージすると分かりやすいですが、病気の場合は鼻水が出やすくなります。
くしゃみ後鼻水ありの場合
くしゃみをした後、鼻水が出ている場合、ウイルスやアレルギー、細菌・真菌の可能性があります。
また、鼻水をそのままにしておくと鼻の下の脱毛の原因になるので、柔らかい布で嫌がらない範囲で拭いてあげましょう。
病気の可能性があるため、その後の対応が必要です。
くしゃみ後鼻水なしの場合
鼻水が出ていない場合、病気ではなく、生理現象としてくしゃみが出ただけの可能性があります。
うんちなどが柔らかくなっていないかどうか、目の周りに目やにが出ていないかどうかを確認して異常がなければ、そのまま様子を見ましょう。
くしゃみがたまたま出ただけの場合もあるので、焦らず様子をみてください。
異常が見られた場合は、鼻水ありの場合と同様の対応しましょう。
風邪などのウイルスが原因のくしゃみの対応
風邪などが原因のくしゃみの場合は、私たち人間と同様の対応になります。
暖かくして安静にしましょう。
室内を暖かくする
室温が低い場合、風邪をひきやすくなります。寒ければ風邪をひくのは私たちと一緒です。
室温を上げて、26℃前後になるようにしましょう。
湿度を上げる
乾燥するとのどや鼻が痛み易くなります。
湿度も60%程度になるよう調整しましょう。
安静にする
風邪の際は刺激せず、安静にしてあげましょう。
静かで温かい場所にケージを置き、様子を見てください。
症状が重い場合はお医者さんへ
症状が重い場合は、かかりつけの獣医さんに連れて行ってあげてください。お薬(といっても抗生剤はハムスターには刺激が強いので、栄養剤が一般的です。)がもらえます。
詳しくはハムスターの風邪の記事をご覧ください。
ほこりなどのアレルギーが原因のくしゃみの対応
アレルギーが原因のくしゃみの場合、ほこりや床材に原因がある可能性が高いです。
ケージ内を清掃する
まずはケージ内を清掃しましょう。
床材をすべて取り除き、水で流して乾燥させてください。必要によっては除菌もしましょう。
床材を入れ替える
床材がウッドチップの場合、粉っぽい部分が残っている場合があります。
床材を入れ替える際は、一度ふるいにかけることで粉を落とすことができます。
粉を取り除いた後で床材を敷き詰めてください。なお、床材を敷かないのは環境的に良くありません。床材は必ず敷くようにしましょう。
しばらく様子を見る
掃除をして床材を入れ替えた後、くしゃみが止まるかどうか様子をみましょう。
くしゃみが止まらない場合は、他の床材の種類を試しましょう。
症状が治らない場合はお医者さんへ
それでも止まらない場合は床材やほこりが下人でない場合が高いため、お医者さんへ連れて行ってあげてください。
細菌・真菌が原因のくしゃみの対応
細菌・真菌が原因のくしゃみの場合、まずはケージの滅菌です。
ケージを滅菌する
ケージを丸ごと洗剤で洗い、熱湯消毒した後、天日干しをしましょう。ケージの材質によっては洗剤や熱湯が使えない場合があるので注意してください。
細菌・真菌は菌なので、それらを除去することが先決です。
ハムスターを病院へ連れていく
細菌・真菌が原因の場合は他の原因と違いハムスターの症状が重い場合があります。
ケージを清潔にしただけでは症状が治まらない場合があるので、早めにお医者さんへ連れていくようにしましょう。
ストレスが原因のくしゃみの対応
ストレスが原因の場合は、ストレスを解消することが一番です。
環境を見直す
騒音が発生している場所や振動がある場所、人の視線がありすぎる場所はストレスがたまります。
適切な環境かどうかを見直して、ストレスのたまらない生活を送るようにしてください。
必要であれば散歩に出す
外に出たがっている場合は、散歩に出してあげましょう。出たがっていなければ出す必要はありません。
もちろん家の外に出すのではなく、部屋の中での散歩、部屋んぽです。
5分~10分程度の佐野でもストレス解消になります。
ハムスターのくしゃみのまとめ
いかがでしたか?今回はハムスターのくしゃみについて見てきました。
今回のまとめです!!
1:ハムスターのくしゃみの原因は、ウイルス、アレルギー、細菌・真菌、ストレス、その他
2:鼻水があるかないかで病気を見分ける
3:ウイルスの場合は暖かくして安静に。症状が重ければ病院へ
4:アレルギーの場合はケージを掃除し、床材を入れ替える
5:細菌・真菌の場合はケージを滅菌し、ハムスターを病院へ連れていく
6:ストレスの場合は、環境を見直して、必要があれば散歩させる
以上です!!
次回はハムスターの目やにです!!どうぞご覧ください!