ハムスターの餌は基本ペレットですが、おやつや栄養補給として野菜も一緒に与える方がいらっしゃいます。私もその一人です。
数ある野菜の中でも、にんじんは栄養価も豊富でスーパーでも買いやすいため、ハムスターの餌としてもおすすめの食材です。
ただし、にんじんには正しい与え方がある事をご存知でしょうか?
生が良いのか、ゆでた方が良いのか、皮と葉っぱは与えて良いのか?量はどれくらいが適切なのか迷われていませんか?
今回はハムスターのにんじんの与え方について詳しく見ていきたいと思います。
にんじんの栄養価
すでにご存知の方が大半かと思いますが、にんじんは栄養豊富です。他の野菜と比べて特徴的な栄養素は以下のようなものがあります。
カロテン
体内でビタミンAに変わる優れ物。毛髪、目、皮膚や粘膜に良い栄養です。
リコピン
一部のにんじんにはリコピンも含まれます。活性酸素を減らす効果があります。
カリウム
余分な塩分を吐き出し、血液のめぐりが良くなります。
人間にとっても体に良い食品ですが、ハムスターにとっても体や毛並みに良い影響があります。栄養補給におすすめです。
次は、与える方法について具体的に見ていきます。
生・ゆで・乾燥のどれが良いか
ハムスターににんじんを与える際、生であげたほうが良いのでしょうか?それとも、ゆでたほうが良いのでしょうか?
私たちがにんじんを食べる時、生で野菜スティックとして食べたり、ゆでてスープやカレーの具として食べたりとまちまちですよね。
ハムスターも場合によってゆでたりしますが、結論から言うと、ハムスターに与える場合は、基本は生で与えてください。
生で与えるメリット
にんじんは毒素もなくアクも強くありません。そのため、そのまま生でハムスターに与えても問題のない食材です。
メリットは3つあります。
固い
生で与える際の大きなメリットは、にんじんを固いまま与えられると言うことです。
ハムスターの歯の記事でも書きましたが、ハムスターの歯のお手入れを考えて、日ごろから固い餌を与えた方が良いでしょう。
ハムスター友の会ではハードタイプのペレットをおすすめしていますが、ハムスターが健康であれば、野菜も固い物を与えましょう。
ビタミンC・葉酸が取れる
熱に弱い栄養がいくつかあります。にんじんでは主にビタミンCと葉酸です。
これらは熱を加えると分解してしまったりゆで汁に流れてしまったりします。生で与えることで、こういった栄養ももれなく取ることができます。
準備が楽
他のサイトではあまり書かれませんが、なんといっても生だと準備が楽です。
手抜きを推奨しているわけではなく、忙しい日常でも簡単にそのまま生であげて大丈夫ですということをお伝えしたいです。
以上が生で与えるメリットです。繰り返しになりますが、基本は生であげましょう。ただし、ゆでて与える場合もあります。
ゆでて与えるメリット
ハムスターの歯が不健康な場合、もしくは赤子や老化したハムスターの場合、にんじんをゆでることをおすすめします。
柔らかくなる
にんじんをゆでることで、固さがなくなり噛みやすくなります。
歯の不正咬合が起きていたり、そもそも赤ちゃんで歯が未発達の場合、にんじんをそのまま与えるのは危険です。
しっかりとゆでてから与えるようにしてあげてください。
カロテンが取りやすくなる
栄養素の中で書いたカロテンですが、こちらは熱に強い栄養素です。
諸説有りますが、加熱したほうが生で食べる場合よりも摂取しやすくなるそうです。
甘くなる
にんじんをゆでると甘くなりますよね。
ハムスターの味の好みもまちまちなので、生で与えても全く食べてくれなかった子が、ゆでたら食べてくれた!!という報告があります。
生でトライして駄目だった場合、ゆでて与えてみてはいかがでしょうか?
以上がゆでた場合のメリットでした。生で与える場合と理由が異なるので、使い分けができるようにしておきましょう。
乾燥させて与えるメリット
生とゆで以外に、ペット用に乾燥させたにんじんが販売されています。
水分量が低くなる
にんじんには100gあたり89.1gの水分が含まれています。
葉物系の野菜よりは低いですが、それでも約9割の水分量と高めです。
乾燥させることにより水分量が低くなり、より安心して与えることができます。
小分けで与えやすい
小動物用に加工されているので、計量しやすく与えやすいこともメリットです。
次は、にんじんの適量と与えるペースについてです。
にんじんを与える量とペースについて
ハムスターの餌は基本ペレットです。ハムスター友の会では何度も繰り返しお伝えしています。他の餌は主食になりません。
にんじんも同様で、与える量に注意が必要な食材です。
栄養がどんなに豊富でも、与えすぎは厳禁。過ぎたるはなお及ばざるがごとしです。
にんじんには栄養素に加えて水分も含まれており、過剰摂取は体を壊す原因になります。想像してみてください。私たち人間だって、毎日何キロもにんじんだけを食べ続けたら、体を壊しますよね?
にんじんを与える適量
ハムスターへ与える際のにんじんの適量は、一般的には5mm四方といわれています。とても小さいですね。
補足をすると、ドワーフハムスターはこれよりやや小さく、ゴールデンはこれよりやや大きいサイズです。与えるサイズは、固体のサイズと合わせて調整してください。
にんじんを与えるペース
与えるペースは、週1~2で十分でしょう。ペレットは常時与えていると思うので、おやつとして少量を与えてください。
キャベツの記事でも書きましたが、野菜系はメインではなく、おまけです。
間違っても一度に大量に主食として与えないで下さい。
それでは次に、にんじんの皮と葉っぱについてみていきましょう。
にんじんの皮はむいたほうが良いか
私たちがにんじんを食べる時、ほとんどの場合にんじんの皮はむいて食べます。
ではハムスターに与える際も向いたほうが良いのでしょうか?
答えはNO。皮はむく必要はありません。
皮をむかない理由
理由はいくつかありますが、主な理由を3つ挙げます。
毒素が無いから
にんじんの皮には毒素はなく、実は私たち人間が食べる時も、皮ごと食べてしまって問題のない食材です。ハムスターにも与えてOKです。
栄養が豊富
にんじんの皮には栄養が豊富に含まれています。むしろ皮をむくことで、栄養的には損します。そのまま与えた方がプラスです。
雑食だから
私たち人間がにんじんの皮を向く理由は、固く食感が悪いから、見た目が悪いから、単純に不味いからといった嗜好が主な理由です。
つまり、これらの理由が気にならなければ、皮を向く必要はありません。ハムスターは雑食ですので、皮の固さは気にならないでしょう。
以上が皮をむかない理由です。基本は生で、皮付つきでOKです。
ただし、ほこりや泥、農薬などはハムスターの体に悪影響があるので、しっかり洗ってから与えてください。それらが気になる場合は、皮をむくのも良いでしょう。
それでは最後に、にんじんの葉っぱについて見ていきます。
にんじんの葉は与えるべきか
これも結論から書くと、にんじんの葉も与えて問題ありません。むしろ積極的に与えてください。
にんじんの葉っぱは栄養が豊富
家庭では皮と同様に捨てられることが多いにんじんの葉っぱですが、栄養が豊富なことをご存知でしょうか?
一部の栄養(ビタミンEなど)では、むしろにんじん本体よりも栄養素が多く含まれているそうです。
捨てるなんて勿体無い!是非ハムスターにも与えましょう!!
葉っぱも生で与える
にんじん本体と同様に、生で与えて大丈夫です。ただし、皮と同様に、しっかりと事前に洗って、水気を切ってから与えるようにしてください。
まとめ
いかがでしたか?今回はハムスターへのにんじんの与え方について見てきました!
今回のまとめです!!
1:にんじんは栄養が豊富で与えても問題ない食材
2:与えるサイズは5mm角、ペースは週1~2。
3:基本は生。歯の状態によってはゆでる。
4:皮はむく必要が無い
5:葉っぱも与えて問題ない
今回はここまで!!
次回はかぼちゃの与え方です!!どうぞご覧下さい!
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