デザートやおやつとして大人気のヨーグルト。
給食や食卓で登場する機会が非常に多い乳製品です。
私たち人間にとっては健康に良いと有名なヨーグルトですが、ハムスターに与えても大丈夫なのでしょうか?
ハムスターにヨーグルトを与える際は、量と頻度に気を付ける必要があります。
今回は、ハムスターのヨーグルトのあげ方について詳しく見ていきましょう。
ハムスターにヨーグルトをあげても大丈夫?
ハムスターにヨーグルトをあげたいと思う方は意外と多く、youtubeなどでも動画として度々投稿されています。
では、ハムスターにヨーグルトをあげても本当に大丈夫なのでしょうか?
ヨーグルト自体に危険な成分はない
ヨーグルトには中毒症状が発生する成分や、食べた瞬間死ぬ恐れのある危険な成分は含まれていません。
成分としてはハムスターに与えても問題のない食品と言えます。
ただしヨーグルトは乳製品のため、消化不良による下痢に注意する必要があります。
乳製品と下痢
牛乳を飲んだり乳製品を食べたりすると下痢になりやすい人を乳糖不耐症と言います。
乳製品に含まれる乳糖を腸で消化できないという症状を持つ人がこれに当たり、全国で20%~30%が乳糖不耐症と言われています。
乳糖不耐症の原因は様々ですが、乳製品自体が危険なのではなく、乳製品に含まれる乳糖を消化する酵素を持たない人が一定の割合で居るという訳です。
ではハムスターはどうかというと、ハムスターも乳糖を分解できません。
そのため、人間用の牛乳をそのまま与えることは絶対にしてはいけないNG行為と言われています。
ヨーグルトと乳糖
ではヨーグルトをハムスターに与えることもNGかというと、必ずしも危険という訳ではありません。
ヨーグルトができる過程で発酵するため、乳糖の一部が分解されているためです。
また、ヨーグルトに含まれる乳酸菌が乳糖の分解を助けると言われています。
そのため、乳糖不耐症の人にも食べやすい乳製品がヨーグルトと言われているのです。
ヨーグルトは少量であれば概ね問題ない
ヨーグルトをハムスターにあげる場合は、スプーンの先に付く程度の極少量であれば概ね問題ありません。
ただし、100%安全であるという食品ではないため、下痢の可能性が怖い方は与えない方が無難です。
ヨーグルトは必ず与える必要はない
ハムスターの主食はペレットです。また、副菜としてはにんじんやキャベツなどの安全な野菜が適しています。
ヨーグルトを必ずしも与える必要はありません。
以上の点を把握したうえで、ヨーグルトをハムスターに与えるかどうかを検討してみてください。
ハムスターのヨーグルトのあげ方
では、ハムスターのヨーグルトのあげ方を詳しく見ていきましょう。
無糖ヨーグルトを準備する
まずはヨーグルトを準備しましょう。与えるヨーグルトは必ず無糖のヨーグルトにしてください。
加糖ヨーグルトは糖分が高すぎるため、肥満や糖尿病になる恐れがあります。
ヨーグルトを水切りする
準備したヨーグルトを水切りします。
ヨーグルトの水切りは特殊で、ただ単に傾けて水気を切ればいいという訳ではありません。
ボウルにざるを乗せ、さらにその上にキッチンペーパーをのせます。そしてキッチンペーパーの上にヨーグルトをのせて、ラップをしてください。
ラップをしたヨーグルトを冷蔵庫に入れ、半日から一晩ほど時間を置くと水切りヨーグルトが出来上がります。
水切り後のヨーグルト
上のヨーグルト画像は、水切り後のヨーグルトです。どちらかというとチーズに近い粘度と食感になります。
この状態になってようやくハムスターに与える準備ができました。
水切り前と水切り後では下痢の恐れが大分変るので、水切り後のヨーグルトを与えるようにしてください。
また、冷蔵庫で冷えたヨーグルトではなく、常温の状態で与えると尚良いでしょう。
スプーンで極少量をすくって与える
完成した水切り後のヨーグルトをスプーンで極少量すくって、ハムスターに与えてみましょう。
この時、ハムスターが食べないようであれば無理に与えるのはやめましょう。
ハムスターには嗜好性があるので、食べてくれるかどうかはハムスターの好き嫌い次第です。
一般的な傾向としては、ハムスターはヨーグルトを好んで食べる傾向があります。
ヨーグルトの適量
極少量とここまで書いてきましたが、ヨーグルトを与える際の適量は1g未満で十分です。
耳かき~スプーンの先程度の量が目安と言えます。
ヨーグルトは毎日与えない
ヨーグルトを与える頻度は、週1以下です。
ヨーグルトは乳製品のため、非常に多くのカルシウムを含みます。
そのため、大量に摂取すると尿路結石になる恐れがあるため、与える頻度は間隔を開ける必要があります。
ヨーグルトの栄養と効果
ここまでヨーグルトの安全性とあげ方を詳しく見てきました。
注意点を多く挙げてきたので、「ヨーグルトをあげる意味ってそもそもあるの?」と思われる方も居らっしゃるかもしれません。
ヨーグルトは健康に良い食品として有名なことはご存じだと思います。
ヨーグルトの栄養と効果について見ていきましょう。
ヨーグルトの栄養
カルシウム
乳製品と言えばカルシウム。100gあたり120mgのカルシウムが含まれています。カルシウムは骨や体の形成に役立ちます。
たんぱく質
ヨーグルトにはたんぱく質も豊富に含まれていおり、他の食品よりも比較的消化しやすいと言われています。
ビタミン類
ヨーグルトにはビタミンA1・B1・B2などのビタミンが豊富に含まれています。
乳酸菌
ヨーグルトと言えば乳酸菌!
乳酸菌とは、発酵によって糖から乳酸をつくる嫌気性の微生物の総称を言います。そのため、普通の栄養とは別物と捉えましょう。
乳酸菌を取ると、腸内で悪玉菌の繁殖を抑え、腸内環境を整える働きがあります。
ヨーグルトを食べる目的として、乳酸菌による整腸作用が得られるためと言えるでしょう。
ヨーグルトの効果
ヨーグルトを食べることで以下の効果を得ることができます。
体力回復
ヨーグルトによる必須アミノ酸により、体力回復・エネルギー補給の効果があると言われています。
整腸作用
乳酸菌を摂取することで、腸内の悪玉菌を減らし、腸の働きを整える効果があると言われています。
免疫向上
乳酸菌を取ると、身体の免疫力が向上すると言われています。
便秘改善
整腸作用により、便秘が改善すると言われています。ただし、乳糖による下痢の可能性も考慮しましょう。
安全に乳酸菌をハムスターに与える方法
ヨーグルトを与えたいけど、下痢になるのは怖くて悩んでいるというそこの貴方。
ハムスターに安全に乳酸菌を与える方法があります。
それは、ペット用乳酸菌タブレットです!!
ペット用乳酸菌タブレット
ハムスター製品で有名なSANKOさんから、小動物用乳酸菌タブレットが販売されています。
パッケージを見てもらえれば分かりますが、ウサギ・ハムスター用と書かれているため、ヨーグルトを直接与えるよりも安全に乳酸菌を与えることができます。
乳酸菌を与えてみたいという方は、こちらのタブレットを試してみてはいかがでしょうか?
ハムスターのヨーグルトのあげ方のまとめ
いかがでしたか?今回はハムスターのヨーグルトのあげ方について見てきました!
今回のまとめです!!
1:ヨーグルトに危険な成分はないが、乳糖による下痢の恐れがある。
2:ヨーグルトは極少量であれば概ね問題ないが、必ずしも与える必要はない。
3:ヨーグルトをあげる際は、無糖ヨーグルトを与える。
4:無糖ヨーグルトは必ず水切りする。
5:適量は1g以下。頻度は週1以下。
6:ヨーグルトには、カルシウム・たんぱく質・ビタミン類・乳酸菌が含まれている。
7:ヨーグルトをあげると、体力回復・免疫力向上・整腸作用・便秘解消などの効果がある。
8:安全に乳酸菌をあげるには、ペット用乳酸菌タブレットを使う。
以上です!!また次回の更新でお会いしましょう!!