病気や怪我などの万が一の時に安心できる保険。
皆さんも、車や家などの損害保険や医療費補助の健康保険、生命保険などに入っているのではないでしょうか?
ペットにも同様に保険が販売されており、ペット保険という名前で販売されています。
ペット保険は主に犬や猫が対象となりますが、小動物のカテゴリーが設定されている場合、ハムスターも加入できる場合があります。
今回は、ハムスターの保険が必要なのか?料金はどれくらいかかるのか?治療費と比べるとどうなのか?という疑問について解説したいと思います。
ハムスターに保険は必要か?
そもそもの大前提として、ハムスターに保険は必要なのでしょうか?
「ハムスター 保険」などで検索をすると、山のように業者のホームページが出てきて、貴方にペット保険の必要性を説いてくることかと思います。
結論からまとめると「お金を払ってでも最後まできちんとハムスターの面倒をみたい」方には必要だと思います。そうでない方は、保険は不要です。
ハムスターに保険が必要な理由
ハムスターは体調を崩しやすく、病気や怪我になりがちです。そんな時、保険があると安心してハムスターの治療ができます。
治療費を保険金で補える
病気の種類や治療費は後述しますが、最善なのは早期発見と適切な治療です。
腫瘍などの場合手術費や通院費などの負担額が多くなるため、保険に加入しておくことで安心して手術を受けさせることができます。
保険料はかかりますが、それ以上に治療費が高額になる場合に役に立ちます。
付帯サービスがある
また、ペット保険の種類によっては、健康診断が付帯する場合があります。
便などを郵送することで、健康状態をチェックしてくれるというものです。
健康な時でもサービスを受けられるのは非常にありがたいですね。
死んでしまったの後の対応も
治療や診断だけでなく、死んだ後の葬儀の料金も保険金として補償するものもあります。
つまり、健康→病気→葬儀の流れまでしっかりと行いたいという方は、保険でカバーしておくことで、万が一の時にも焦らなくて済むというわけです。
とはいえ、すべての人に保険が必要だというわけではありません。次に、保険が不要な理由を見ていきます。
ハムスターに保険が必要ない理由
ハムスターに保険が必要ない理由としては、そもそも怪我や病気に気が付かない、気が付いても治療に間に合わない、ハムスター自体が安すぎる、保険が複雑という4点です。
病気や怪我に気が付かない
ハムスターを初めて飼う初心者さんは、ハムスターの怪我や病気にそもそも気が付くことができない場合が多いです。
皮膚などは分かりやすいですが、腫瘍や消化器系の病気の判別は不可能でしょう。
治療が間に合わない
裂傷・骨折・ウエットテイル・疑似冬眠などの命に関わる怪我や病気の場合、気が付いた時点で手遅れという場合も非常に多いです。
ハムスターは体力が極端に低いため、気が付いたとしても残念ながら病院に間に合わない場合が多いです。
また、ハムスターが死んでしまう場合、特にハムスター初心者さんの場合に多いのですが、病気や怪我に気が付く時には既に死んでいます。
ハムスターは夜行性のため、飼い主さんが寝て起きたら死んでいた、というパターンが非常に多いのも事実です。
ハムスター自体が安すぎる
そして、ハムスター自体が安すぎるということも保険への加入を迷わせます。
ハムスターは1000円前後から購入でき、高くても数千円です。
そして、ハムスターの治療にしても保険料にしても、どちらにせよ購入代金の数倍のお金がかかります。
子供であれば迷いませんが、大人の貴方であれば迷うかもしれません。
臨時出費で10万円です!と言われて、はい!分かりました!と気前良くポンっと払えるでしょうか?
こういう話をすると、「命をお金で考えるとは何事か!?」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、お金が大切なこともまた事実です。
保険が複雑
最後に、保険は複雑にできているということです。
人間の生命保険ほどではありませんが、ペット保険にも分かりづらい点が多く存在しています。
例えば腫瘍ができた場合、良性腫瘍は補償内で悪性腫瘍は補償外という場合があります。
保険に入っているのに治療方法が対象外だったり、支払限度額が少なかったり、日額が足りなかったりすることもあります。
保険に入る際は、詳細までしっかりと確認するようにしましょう。
ハムスターに保険が必要な方
ここまでをまとめると、ハムスターに保険が必要な方は、以下のようになります。
ハムスターのお世話に慣れている方
初動で死なせることがなく、突飛な事故が少ないベテランの場合、寿命を全うできる可能性が高いです。その場合、重い病気をカバーする目的で保険がおすすめできます。
計画立ててお世話をしたい方
後の治療費や葬儀まで考えて、計画を立ててお世話をしたい方にもおすすめです。
最初から計画立てておけば、万が一の時に慌てることがなくなるからです。
ペットの命が何よりも大事な方
お金なんかよりペットの命が大事だ!!という方にもおすすめできます。
口では何とでも言えますが、実際にポンと10万円を臨時出費として一括で払える方は少ないです。
では次に、ハムスターの保険料と治療費についてみていきましょう。
ハムスターの治療費について
まずは、ハムスターの治療費について一覧でまとめます。
病気の症状については別記事でまとめているので、詳しく見たい方はハムスターの病気カテゴリーからご覧ください。
なおここでまとめる治療費は大まかなものであり、地域や症状によって前後することをご承知おきください。
ハムスターの検査項目と治療費一覧表
検査項目 | 治療費 |
初診料 | 1000円~2000円 |
再診療 | 1000円~2000円 |
健康診断 | 1000円~2000円 |
爪・歯のメンテナンス(削り) | 500円~2000円 |
便・尿検査 | 500円~1500円 |
皮膚検査 | 500円~1500円 |
血液検査 | 2000円~7000円 |
レントゲン | 4000円~7000円/1枚 |
エコー | 4000円~7000円 |
心電図 | 4000円~7000円 |
麻酔 | 4000円~7000円 |
開腹手術 | 20000円~50000円 |
骨折手術 | 20000円~50000円 |
入院 | 2000円~5000円/1日 |
注射 | 1000円~2000円 |
処方箋 | 1000円~2000円 |
通院費 | 別途(交通手段による) |
治療費は高い?それとも安い?
一覧を見ると、診察や健康診断は意外と安いことが分かります。
地域によっては500円のみで診察が終わり、触診や体重測定の後爪切りなどのアドバイスまでくれます。
ですが、やはり手術系は万を超えることが多く、負担が重いことが分かります。初診から手術・入院・通院で込み込み8万円~10万円ということも実際にあります。
なお、レントゲンやエコーなどは体への負担が重いため、行われない場合が多いです。
ハムスターの保険の種類と保険料について
ハムスターの保険はペットショップで加入する保険と、WEBから加入する保険があります。
なお、ハムスターの保険はそもそも数が少なく、WEB申し込みができる保険は非常に限られています。
また、販売店頭で加入できる保険の種類は細かすぎるため、WEBで誰でも詳細が確認できるアニコムを例として挙げます。
店頭加入の保険
アニコム損害保険株式会社 どうぶつ健保はっぴぃはWEBから詳細を確認できます。
アニコムの販売代理店にてハムスターを購入すると同時に加入できる保険です。
プランによって料金が変動し、月1240円~1680円、年13500円~18300円です。
実際の店舗で他の保険に入る場合は、補償内容と金額を調べて検討してください。
WEB申請の保険
WEB申請ができる保険を検討するなら、実際に補償内容と料金を比較してみましょう。
下記リンクからペット保険の比較ができます。ハムスターに項目を絞って比較してみてください。
もし気になった保険があったら、資料請求をして補償内容と料金を確認してみましょう。
治療費と保険料から保険に入るかを判断する
治療費と保険料が分かったら、最後に保険に入るべきかを判断しましょう。
ここまで読んだ方は、例えば腫瘍の手術をしたらいくら治療費がかかるか、そして保険料がどれくらいかかって保険金ががどれくらい出るかが分かるはずです。
メリットがあると思った場合は保険に加入してみてください。
まとめ
いかがでしたか?
今回はハムスターの保険について解説しました。
今回のまとめです!!
1:ハムスターに保険が必要かどうかは人によって異なる
2:保険が必要な理由は、治療費を補える、付帯サービスがある、死んだ後の費用も補える
3:保険が不要な理由は、ケガや病気に気が付かない、気が付いても間に合わない、ハムスターが安い、保険が複雑
4:保険がおすすめできる方は、飼育に慣れた方、ペットの命をお金より重視する方、計画的に飼育したい方
5:ハムスターの治療費は一覧表を参照
6:ハムスターの保険は店頭加入とWEB加入がある
7:店頭加入は、店頭で料金と補償を調べる。例としてアニコムはWEBで調べられる
8:WEB加入は比較して料金と補償を調べてみる
9:治療費と保険料を比較し、保険に入るか判断する
次回はハムスターの寝方です!!どうぞご覧ください!