ハムスターの骨折!治療費と治療期間、応急処置と自然治癒について!

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ハムスターでよくある怪我として骨折があげられます。

例えばケージの天井をうんていしていて落下した場合や、二階建て部分から落下した場合、回し車に挟まった場合など、足を骨折するだけでなく、ひどい場合は背骨にダメージを負う場合もあります。

私たち人間にとっても骨折は大変な怪我ですが、ハムスターにとっては命に関わる重大な怪我です。

今回は、ハムスターの骨折について詳しくみていきましょう。

ハムスターの骨折を防ぐ予防法

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ハムスターの骨折は、ほとんどの場合落下衝突によりおこります。

治療法の前に、骨折を未然に防ぐ予防法を確認しましょう。

金網タイプのケージをやめる

まずはケージから。一番多いパターンが、天井からの落下です。

特に金網タイプのケージで、天井にハムスターの手が届く場合、高確率でうんていします。そして自重に耐え切れず落下します。

着地の衝撃に耐え切れない場合、それが原因で骨折をします。金網タイプのケージはメリットはほぼありません。他の種類のケージに変えましょう。

二階建て・階段・ロフトをやめる

ケージ内の広さを求めようとして、ハシゴやロフトを設置する方がいます。

ハムスターは耳や鼻が良い代わりに目が悪いため、二階建てパーツはおすすめできません。

飛び降りたりする姿は可愛いかもしれませんが、怪我の元です。広さを求めるのであれば、ケージ内の底面積で勝負してください。高さは有効活用しないようにしましょう。

おもちゃ・パーツを置かない

ハムスターが遊ぶ用のおもちゃをケージ内に置きっぱなしにする方がいます。

ハムスターが突進して激突し骨折するだけでなく、ひどい時は眼球が破裂します。

これは人間の子供でも共通ですが、おもちゃは遊んだらしまいましょう。出しっ放しにしてはいけません。

回し車の種類・設置場所を変える

骨折を防ぐために回し車を外した方が良いという方がいます。確かに回し車を取り除けば、怪我をする原因は確実に減るでしょう。

ですが、ハムスター友の会としては回し車の利用を推奨しており、外した場合のデメリットの方が大きいと考えています。

真夜中にkm単位で毎日走り回るハムスターにとって、回し車は必需品です。回し車を外すという行為は、デメリットを考慮していません。

回し車を外すのではなく、工夫をしてあげてください。

壁から回し車を離す

骨折を防ぐために、ケージ壁に直接設置するのではなく、ケージ中央に回し車を設置して、壁と回し車にハムスターが挟まらないようにしましょう。

横置き方の回し車を使う

勢い良く走り回りすぎて、回し車の上部から吹き飛ぶ子が稀にいます。そういった元気が良すぎるハムスターの場合、縦型の回し車でなく、横置き型の回し車にしてください。

プラ製の回し車を使う

回し車は格子タイプや金網タイプは使用せず、全面プラ製の物にしましょう。縦置き型の場合、三興商会のサイレントホイールシリーズが間違いありません。

治療中は外して良い

予防としては回し車を外しませんが、治療期間中は回し車を外しても問題ありません。患部が治ったら、再び設置してください。

床材を厚く敷く

寒さ対策の記事でも書きましたが、床材には保温効果だけでなく、緩衝材としての役目もあります。

怪我の防止を目的とするなら、ハムスターが潜って遊べるくらいの床材を厚めに敷くようにしましょう。

以上が予防法となります。次に、もしハムスターが骨折してしまった場合の症状と応急処置についてみていきましょう。

ハムスターが骨折した場合の症状と応急処置

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ハムスターが骨折してしまった場合、下記のような症状が現れます。症状が軽い順に確認していきます。

骨折した時の症状

腫れ

骨折箇所が腫れて膨らみます。人間と同様、赤く腫れ上がります。

ハムスターは怪我を隠す動物です。また、腫れ程度では普段と変わらず走り回る個体も多いです。

習性として怪我などの弱みを見せないようにするので、怪我の発見が遅れないように注意してください。

なお、症状が腫れだけの場合、捻挫や打撲で済んでいる場合もあります。ただし、捻挫や打撲もハムスターにとっては重大な怪我ですので、いずれの場合もすぐに対処が必要です。

手足が曲がっている

手足の向きがおかしい、又は捻れている場合があります。この場合歩き方が明らかにおかしくなります。

ひょこひょこ歩いている場合、もしくは足を引きずっている場合、高確率で異常が発生しています。すぐに怪我をしている箇所を確認してください。

骨が突き出ている、出血している

こちらはより重傷、開放骨折です。骨折の状態を見抜けず長期間続いた場合や、衝撃が大きかった場合におこります。

すぐにでも対処をする必要がある危険な状態です。適切な処理を迅速にしないと、手足が壊死したり、自分で足を切り落とし、その後最悪死亡する可能性があります。

後ろ足が動かない。体が曲がっている。

手足ではなく、背骨にダメージがある可能性があります。後ろ足が動いていないと、脊髄にまでダメージがある可能性があります。この状態は非常に危険です。

症状にもよりますが、一時的に耐えれたとしても、その後長生きできるかは難しいかもしれません。すぐにお医者さんへ連れて行きましょう。

骨折した時の応急処置

怪我をした時に行う応急処置。

人間であれば、骨折した患部を水のうなどで冷やし、添え木で固定し、心臓より高い状態にして速やかに病院へ行きます。

では、ハムスターが骨折した場合はどうすればいいのでしょうか?

患部を無理に冷やさない

人間と同じように冷やそうとする人がいますが、逆にショックを与えかねません。心臓にも悪いです。無理に冷やす必要はありません。

水などにつけるのは完全に応急処置として誤っているのでやめましょう。

患部を無理に固定しない

患部を固定しようとして、逆に悪化させる場合があります。無理に固定しようとしないでください。

ハムスターは患部を固定するのを嫌がる個体の方が多いです。

安心させる状況を作り、速やかにお医者さんへ連れて行く

これが一番の対処法です。

骨折をしているハムスターは興奮状態にあります。怪我の状態によっては、ぎーぎー鳴いている場合もあります。

その場合は、走り回ることができない小さめのキャリーケースに、できるだけ安心できる状況を再現してから移し替えて、病院へ運搬してください。

できるだけ安心できる状況とは、ケージ内の簡易的な再現です。具体的には、巣材、巣箱をケージからキャリーケースにそのまま移してください。ハムスターは匂いで安心します。キャリーケースをプチ簡易ケージとしてから、ハムスターを移しましょう。

普段から時折キャリーケースで遊ばせておくとなお良いです。

また、普段からとても飼い主さんに懐いているハムスターの場合、キャリーケースで運びつつ、手の上に乗せて、頭や背中をそっと撫でながら病院へ向かってください。安心してくれます。

懐いていない子の場合は逆効果ですので、触れるのは止めましょう。

では次は、病院での診察費について詳しくみていきましょう。



骨折の治療費と治療期間

病院へ連れて行ったら、獣医さんの指示に従い治療を進めます。

治療費患部の症状により治療法が異なります。骨折の場合、診療費・レントゲン代・薬代・ギブス代・手術費用があります。

地域差があるため、以下は参考としてご覧ください。

具体的な治療費の金額

診療費

初診料を含めて、1000円〜2000円ほどです。

レントゲン代

骨折の状態を見るためレントゲンを撮る場合は、3000円〜5000円ほどです。撮影枚数によって増減します。

薬代

お薬が処方された場合、1000円〜2000円ほどです。たいていの場合は飲み薬で、さらに補足すると、栄養剤と抗生物質が渡される場合がほとんどです。

ギプス代

患部を固定するギプスを着けてもらえる場合があります。その場合、2000円〜5000円ほどですが、患部の箇所と状態にもよるため値段が大幅に変わる場合があります。

ギプスではなく、テーピングで済む場合もあり、その場合は上記よりも安くなります。

手術代

幾つかの手術法があるため、手術に関しては獣医さんに確認しましょう。

患部へビスを打つ手術、開放骨折を縫い合わせる手術、手足を切除する手術など様々です。

治療費は1万円を超えて高額になる場合があり、手術が必要そうな場合、あらかじめ多めにお金を準備して病院へ向かいましょう。

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これも患部の症状によります。打撲・捻挫で済んでいる場合はそれほど治療期間はかかりませんが、骨折の程度によって1ヶ月〜数ヶ月かかる場合があり、経過観察が必要です。お大事にしてください。

以上が治療費と治療期間になります。最後に、自然治癒について確認しましょう。

ハムスターが骨折した場合の自然治癒について

ハムスターが骨折した場合、放置して自然治癒を待っていいのでしょうか?

答えはNOです。ただし、獣医さんに診てもらい、自然治癒で問題無いと診断された場合はその限りではありません。

自然治癒の危険性

獣医さんに見せた場合、治療法として自然治癒が選択される場合があります。自然治癒も立派な治療法です。

ただし、自然治癒で良いかどうかは判断が難しく、自己判断で行うべきではありません。

自分で判断すると、下記のような危険があります。

手足が曲がったままになる

病院に連れて行かず自然治癒に任せた場合、骨が曲がった状態でくっつく時があります。

人間の場合も、患部の固定が甘い状態で治療を続けると曲がってしまいますが、ハムスターも同様です。

手足や背中が曲がった状態ですと、歩き方が不自然になり、体にダメージとして蓄積されます。若いころはまだ良いですが、老後になると如実にダメージが現れます。後で後悔しないように、しっかりと病院へ連れて行きましょう。

患部が悪化する時がある

曲がったまま骨がくっついたり、そのまま治れば良いですが、開放骨折などの症状へ悪化する場合があります。折れたまま放置した場合、折れた骨が患部を突き破る恐れがあるためです。

自分で患部を切る時がある

書いていて非常に怖いのですが、ハムスターが患部を食いちぎる場合があります。

以上の通り危険があり、自己判断は怖い結果につながるかもしれません。判断は獣医さんに任せましょう。

まとめ

いかがでしたか?今回はハムスターの骨折について見ていきました。

今回のまとめです。

1:骨折の予防は、金網ケージ、二階建てをやめ、おもちゃを片付けて、回し車の工夫を下上で、床材を厚くしく。
2:骨折の症状は、腫れ、手足の捩れ、開放骨折、体の曲がり、手足が動かなくなる等
3:応急処置は、下手に冷やしたり固定したりしない。安心させてから速やかに病院へ連れて行く。
4:治療費は症状によってまちまち。手術の場合は、万越えも。
5:自然治癒で良いかどうかは自己判断しない

次回の更新でお会いしましょう!!

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