ハムスターを飼っていると、一度は思うことがあります。
それは、ハムスターが夜活動する音がうるさいということです。
私も10年以上ハムスターを飼ってきましたが、度々そう思った時があります。
おそらく、同じ悩みを感じている方が多いのではないでしょうか?
今回は、ハムスターが夜うるさい時の騒音対策について詳しく見ていきましょう。
ハムスターが夜うるさい原因
騒音対策を見ていく前に、前提となるハムスターが夜うるさい原因から確認しましょう。
ハムスターは夜行性
ハムスターは夜行性の生き物です。日中よりも夜間に元気良く活動します。
ですが、ハムスターは犬やネコと違い、普段鳴く事はほとんどありません。
ハムスターが鳴く時は、ストレスを感じている時か、危機に陥っている場合です。
そのため、夜うるさいと感じる時は、ハムスターが活動する際の物理的な騒音によるものがほとんどです。
活動音がうるさい
具体的には、回し車を走る音、グッズやケージを噛む音、給水器の音、ケージ自体の振動音などです。
ハムスター自体がうるさいのではなく、ハムスターの活動音がうるさいのです。
夜ハムスターがうるさいと思う方は、まずは飼育用品のチェックをしてみましょう。
今回の記事では、原因の元となる飼育用品ごとに対策をしていきます。まずは相談が一番多い回し車です。
回し車がうるさい時の騒音対策
頻繁に発生する一番の騒音は、回し車です。
安い回し車やケージにセットでついてくる回し車の場合、カラカラ、カタカタという音が鳴る時があります。
サイレントホイールを使う
音が気になる場合は、回し車でよく使われる三晃商会のサイレントホイールを使用しましょう。
サイレントホイールは音が静かなように設計されています。
ただし、サイレントホイールを購入したからといって、回し車の騒音が全て解決するわけではないです。
サイレントホイールを使っても、回転音や振動音がなる時があります。
回し車の回転音
サイレントホイールを使用した場合、異常がない場合とても静かです。
「スー」又は「サー」という音のみで、同室であってもそこまで気になりません。(完全に無音という訳ではありません。)
ただし、サイレントホイールでも次のような場合は音が鳴ります。
ベアリングの軸がぶれている
ホイールにはベアリングがあります。ホイールと土台を接合する部分、ここです。
このベアリングが正常でない場合、ホイールの回転軸に歪みが生じ、カラカラという騒音が発生します。
日中では気になりませんが、夜寝ようとする際にこの音が発生すると、非常に耳障りです。
ベアリングに異常が起きている場合、以下の確認しましょう。
ベアリングを接合しなおす
ベアリングを固定する際、真っ直ぐに接合できない場合回転の軸がぶれ、騒音が発生する場合があります。
一度ホイールを組み立てなおして、回転が正常かどうか確認しましょう。
ベアリングのすべりを直す
サイレントホイールの説明書にも書いてありますが、ホイールを水洗いする際に、ベアリングを外さないで洗ってしまうと、ベアリングの油分がなくなりすべりが悪くなります。
ベアリングを素手で回転させて、すべりを確認してみましょう。
回転が悪い場合、ハムスターが夜回し車を回す際に騒音が発生する場合があります。その場合はベアリングに油を差し、回転を良くすることで改善します。
なお、他のサイトでおすすめされているような食用油を使用すると、ベアリングが酸化し逆に異常が発生する場合があります。
また、シリコンスプレーなどの工業用油の場合、ハムスターが舐めてしまと危険です。
工業油よりは食用油の方が良いと思いますが、できればベアリングの油分が落ちた場合は、買いなおすことをおすすめします。
初期不良の場合は交換する
私の経験上、サイレントホイールには外れがあります。
購入したてなのに、ホイールの回転軸がぶれているのです。慣れてくれば、手で回しただけで違和感に気付ける様になります。
そのような場合、メーカーに送って交換してもらいましょう。
あくまでも私の感覚値ですが、1/5くらいの確率で外れが出ます。異音が出なければまだ良いのですが、本当に酷い場合は使用を控え、すぐに交換するようにしましょう。。
回し車の振動音
ベアリングが正常でも、本体自体が揺れてケージの床や壁に当たり、カタカタという音が発生する場合があります。
サイレントホイールは軸を安定させるだけなので、本体の振動音・接触音までは消せません。
このような場合、以下の方法で騒音を軽減できます。
壁に固定する
床や壁に当たって騒音が発生する場合、壁にホイールを固定することで接触音をなくすことができます。
水槽ケージでは難しいですが、それ以外のケージを使用している場合は、工夫次第でホイールを壁に固定することができます。
壁に固定するのが手間な方は、最初からサイレントホイールが固定されているタイプのケージも販売されています。検討してみてください。
床に固定する
床とサイレントホイールをテープなどで固定し、ぶれによる接触音を軽減させることができます。テープがハムスターに触れないよう十分注意して固定してください。
床材を厚く敷き、その上に乗せる
私は水槽でハムスターを飼っていた時があります。
壁に回し車を固定することもできず、床に固定するのもテープが外れた場合危険なのでどうしようかと迷いました。
その時とった方法は、床材を厚く敷き、その上に置く方法です。足場部分を床材に埋めつつ、かつ水槽の床に接触しない程度にしました。
床材を厚くしけば、ケージの底に当たることはほぼありません。
以上が回し車の騒音対策です。なお、うるさいからといって回し車をケージから外すのは、対策として愚策です。
ハムスターは夜中に1キロ以上走ります。ケージを広くしたから回し車は要らないという方、その考え方は危険と言わざるを得ません。
擬似的にですが、回し車があれば真っ直ぐにどこまでも走る環境が作れます。必ず回し車はケージ内に設置するようにしましょう。
回し車の対策をしても、まだまだ騒音は発生します。次はケージを噛む音です。
ケージを噛む音がうるさい時の騒音対策
ハムスターの性格によっては、物をよく噛む子がいます。
木製のグッズであればそこまでうるさくないのですが、特にうるさく聞こえるのはケージを噛む音です。
金網ケージを噛む場合
夜ケージを噛む音が気になる方の大半は、金網ケージを使っていると思います。
金網ケージの場合、ハムスターが歯を当てやすいため、一晩中齧る事があります。
金網ケージを噛むと、カンカン・キンキン・キシキシといった音が出ます。
噛み癖の原因と直す方法は別記事でまとめたいと思いますが、間違いない解決法としては、金網ケージをやめることです。
ストレス・ケージの狭さ・歯の伸びなどの噛み癖の要素を徹底的に取り除いたとしても、金網ケージを使用する限りこの音は発生します。
金網ケージの記事でも書きましたが、金網ケージにプラ板を張ったり、下敷きをはさんだり、色々対策をした時が私もあります。が、それでは根本的な解決になりません。
そもそも金属をハムスターが噛める状況が良くないのです。金網ケージの記事でも書きましたが、金網ケージは本当におすすめしません。
音が気になる方は、ハムスターが噛む事ができないケージを使うことをおすすめします。
他のケージを噛む場合
プラケースなどを使用していても、隙間があるとそこから歯を入れてケージを噛む場合があります。
その場合は、ケージを交換するか、隙間を他のグッズで塞いだりして、ハムスターが噛むことを諦めるようにしてください。
しばらくは隙間を噛みに来ますが、噛むこと自体が不可能だと理解すると、その隙間を齧ること自体を諦めます。
ハムスターは物を覚えるので、一度諦めるとその隙間は狙わなくなります。根気よく噛み癖を直していきましょう。
以上がケージを噛む音の対策です。
次に、給水器についてみていきましょう。
給水器がうるさい時の騒音対策
回し車やケージに問題ないのに、それでもなぜかカチャカチャ・コンコン音がするという方。ひょっとしたら給水器かもしれません。
給水器の騒音は主に2つあります。
水を飲むときの音
飲み口にステンレス製のボールがあり、それを押すと水が出る給水器の場合、ハムスターが水を飲む際にカチャカチャという音が出ます。上の画像がステンレスボール部分です。
ハムスターは一度に大量の水は飲みませんが、夜中活発に動くため、給水するペースはそれなりに早いです。
もし音が気になる方は、ステンレスボールの無い、ガラス筒製の給水器を使用することをおすすめします。
給水器が床や壁にあたる音
吊り下げ型や床置き型の給水器の場合、ハムスターが給水器に接触することで床や壁にあたり、コンコンという音が出ます。
壁際に吊り下げ方を設置すると、場合によっては夜中コンコン音が鳴ることもあるでしょう。実際私はそういう状況になった時があります(苦笑)。
その場合おすすめなのが、壁に設置する給水機です。吸盤型が種類も豊富で扱いやすいでしょう。
音が気になる方は給水器の交換も検討してください。
ケージの振動音対策
生き物を飼う以上、どのように対策を講じても音は発生するものです。
ですがハムスターの場合、飼育するスペースが小さいため、ケージ全体に対策を講じることはできます。
すのこやコルクボードを敷く
振動音を消すために、ケージの下に100均で売っているコルクボードやすのこを敷いてみるのも良いでしょう。
私は他の器具による温度調整も加味して、ケージ下にすのこを敷いてます。
ケージ自体の振動音も無くなる上、飼い主の足音や振動もハムスターに伝わり辛くなります。100均を使えばお金もかかりませんので、ぜひ試してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はハムスターが夜うるさい時の騒音対策を見てきました。
今回のまとめです!
1:うるさいときはグッズを確認する
2:回し車はサイレントホイールを使う
3:サイレントホイールは、ベアリングと振動音に分けて騒音対策をする
4:ケージを噛む場合は、ハムスターが噛めないケージに変える
5:給水器はステンレスボール製を避け、壁に設置する。
6:ケージの下にマットやすのこを敷く
最後になりますが、騒音対策を徹底しても、ハムスターの音を完全に消せる訳ではありません。
音が聞こえるデメリットばかり書いてきましたが、メリットもあります。それは、ハムスターの安否確認になるということです。
ある程度の音であれば、今日もうちの子は元気だなぁ!良かった良かった。と言う様に、大きな心で許容してあげてください。
長文にお付き合いいただきありがとうございました!!
次回はハムスターのトイレのしつけです!どうぞご覧下さい!