ハムスターを衣装ケースで飼育するのはダメ!デメリットは脱走と窒息

ハムスターを飼育する上でケージ選びは重要です。

ケージはできれば広い方が良く、軽いものが好ましいです。

そうすると選択肢としてあがってくるのが衣装ケースです。

衣装ケース・自作などで検索すると、たくさんの画像や作り方が出てきます。

簡単に加工ができるため、衣装ケースを愛用する方も多いです。

ですが、衣装ケースでの飼育はおすすめできません。ダメデメリットが多くあるため、他のケージをおすすめします。

今回は、衣装ケースのメリットとデメリットを見ていきましょう。

衣装ケースのデメリット

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金網ケージはダメだ!もっと広くて安全なケージはないものか?と、ハムスターを飼ってしばらく経つと考え始めます。はい、私もその一人でした

水槽などを調べ、価格や重さに挫折し、衣装ケースにたどり着きます。これで良いんじゃないか?そう思いながらWEBで検索してみると、たくさんの使用例が。それなら安心!といった感じで衣装ケースでハムスターを飼う人が増える訳です。ええ、私も以前衣装ケースを使用していました。

衣装ケースについてWEBで検索しても、デメリットはあまり出てきません。検索結果から安心される方も多いことでしょう。

しかし、衣装ケースは金網ケージとは違った意味でデメリットの多いケージです。具体的な理由を見ていきましょう。

衣装ケースがダメな理由

衣装ケースがダメな理由は素材が柔らかいということです。

簡単に穴が開くため、ハムスターが齧って穴を開け、そこから脱走してしまいます。

また、脱走を防ぐために厳重に壁を補強し蓋をすると、空気が通らず窒息します。

脱走しやすい

まずあげられるダメな点として、脱走があげられます。

衣装ケースは壁がもろく凹凸が多いため、ハムスターが壁や床を齧って穴を開け、そこから脱走します。

凹凸がない衣装ケースでも、多少の擦り傷を取っ掛かりとして穴を広げ始めます。

短期間であれば持ちますが、長期間は同じ衣装ケースでは持たないでしょう。

youtubeでも脱走癖のあるゴールデンハムスターと苦闘する動画などがありますが、まさしくそれです。ゴールデンハムスターのパワーでは、衣装ケースの壁くらい簡単に壊します。

脱走しづらいのがメリットであると記載されているWEBサイトもありますが、私はそうは思いません。

確かにロボロフスキーやジャンガリアンであれば脱走はあまりないかもしれませんが、そもそも脱走を考慮するのであれば、柔らかい素材を選択すべきではありません。

床に凹凸があり安全ではない

衣装ケースは動物を飼育する目的で作られていないため、床部分や側面に凹凸がある種類があります。

脱走口になるだけでなく、老後のハムスターにとっては危険な凹凸です。

可能な限り平らな床のケージでハムスターを飼育しましょう。

蓋を載せると窒息する

天井部分についての問題もあります。

ゴールデンハムスターの場合、天井を設置しないと衣装ケースから脱走します。

とはいえ、付属の蓋をそのままはめると空気が入らず、そのまま窒息します。

飼育目的の製品ではないため、空気などの考慮がないのが大きなデメリットです。

空気穴を開けると脱走や怪我の元になる

衣装ケースの改造でよくあるパターンとして、天井にバーベキュー用金網を設置する方がいます。

確かに空気の通りはよく脱走もしませんが、金網ケージと同様に落下による怪我の原因となります。

空気穴だけを開ける方もいますが、そうするとその空気穴を齧って広げて脱走します。

横からお世話できない

金網ケージと違うデメリットとして、横からお世話できないと言う点もあります。

ハムスターは上からくるものに対して恐怖心を覚えやすいです。これは、鳥などの外敵をイメージするためです。

そのため、金網ケージなどのように横からお世話するのが望ましいのですが、そういったことは衣装ケースではできません。

前開きに加工すると脱走する

横からお世話をするために、自作で前開きに窓を作っている方も居ます。

ただし、作業がかなり大掛かりになるほか(ドリルやグルーガンなどが必要)、加工部分がもろくなるため、脱走の手助けになってしまいます。

半透明のため中が見辛い

そして個人的に最大の問題は、半透明であるという点です。

観察し辛いということは、ハムスターの様子を見ることが難しいということです。ケガや病気に気づき辛くなります。上から見るのと横から見るのでは、怪我や脱毛の確認具合が全然違います。

また、動画や写真も撮りづらくなります。真上から以外の撮影はできないことになるので、注意が必要です。


衣装ケースのメリット

ここまで衣装ケースのデメリットを見てきましたが、メリットはどのようなものがあるのでしょうか?

軽い

まずは重さが非常に軽いという点です。衣装ケースは女性でも簡単に持ち上げることができます。

水槽やガラスケージの場合、重さが5キロ~10キロ以上の物も多く、軽いという点は魅力的です。

金網ケージの記事でも書きましたが、ケージ選びでは重さがとても重要です。(特に女性)

掃除をする際に重さの重要性を痛感すると思います。

広い・大きい

衣装ケースは他のケージに比べ非常に大きい点もメリットです。

ゴールデンハムスターなどの大型ハムスターの場合、60cm以上の床面積が理想ですが、それを優々と超える広さがあります。

安い

値段が安いのもメリットです。

同じ広さのガラスケージを準備する場合、1万円以上の値段がします。

衣装ケースの場合、大きめのスーパーやamazonなどでも購入でき、1000円~2000円で購入することができます。

掃除が楽

衣装ケースには床にローラーなどが付いており運びやすいです。

外やふろ場に持ち出しやすく、さらに軽い上に複雑な構造をしていないため掃除が楽です。

中の床材を丸ごと捨てて水洗いしやすいというのはメリットの一つです。

加工しやすい

衣装ケースは素材が柔らかいため加工がしやすく、オリジナルのケージを作れるといった魅力もあります。

ネットでは加工の工程なども多く記載されており、楽しみながら衣装ケースを使用されている方も多いです。

自由度が高いというのはメリットの一つです。

まとめ

衣装ケースの特徴をまとめましたが、いかがだったでしょうか?

今回のまとめです!!

1:衣装ケースのデメリットは、脱走、窒息、凹凸、怪我、横からお世話できない、半透明
2:衣装ケースのメリットは、軽い、広い・大きい、安い、加工しやすい、掃除が楽

衣装ケースは扱いが楽で広いので手を出しやすいのですが、飼育環境としては微妙です。

そもそも衣装ケースは生き物を飼うためのアイテムではありません。衣装を入れるケースです。用途が違いますので、工夫をする必要があるのは当たり前ですね。

とはいえ、金網ケージよりは大分良いですし、メリットが多いのも事実です。

金網ケージほど真っ向から否定するつもりはありません。あまりおすすめはしませんが、使用する際はよく考慮の上工夫をして使用してください。

今回はここまで!!

次回はハムスターを水槽で飼うメリット・デメリットです!合わせてご覧ください!

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