ハムスターの飼い方

ハムスターの爪切りと爪とぎ!長い爪を整える5つのポイント

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今回のアイキャッチ画像はTwitterのフォロワーさんから頂いたものです。とても可愛いハムスターですが、気になる点が一つあります。

そう、です。かなり長く生えています。

ハムスターの爪も人間と同様、時間の経過と共に伸びてきます。この爪、定期的に切ったほうが良いのでしょうか?

結論から言うと、正しい飼育環境であれば爪は自然に磨り減るため、定期的に切る必要はありません。ただし、ハムスターにとって危険な状況の場合は爪を切る必要があります。

今回は、ハムスターの爪の管理について詳しく見ていきたいと思います。



ハムスターの爪ってそもそも切る必要が有るの?

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飼育環境や健康状態が適正の場合は、爪は自然と適度な長さに擦り減ります。

そのため、定期的に爪を切る必要はありません。ハムスターの歯と同様です。

でも先ほどの画像のように、爪が伸びている場合があるよ!という方もいらっしゃるでしょう。爪の切り方を確認する前に、まずは正しい飼育環境から見ていきましょう。

爪が伸びない正しい飼育環境とは?

前述の通り、爪を切る必要は本来ありませんが、こちらの記事をご覧になっている方は、ハムスターの爪が気になっている方が大半でしょう。

まずは、爪を切らなくならなければいけなくなった、ということ自体が問題です。爪を切る前に、飼育環境を見直しましょう。多少爪が長い程度であれば、飼育環境を正すことで正常な長さに調整できます。

正しい飼育環境とは、自然に爪が磨り減る環境です。いくつか方法があります。

・素焼きハウス

爪が削れ安く安全なグッズとして、素焼き製の陶器があります。素焼きの陶器はハムスターが乗っても安全で、形状も丸く、硬度もあるため、爪とぎにはもってこいのアイテムです。

私も使っています。これです。youtubeの動画にも映ってますが、昔からの愛用品です。
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ただしこちらはサイズがそこまで大きくないので、ドワーフ用として考えてください。

私の場合は見た目も可愛く巣作りがしやすいどんぐり状の底なしタイプを使っていますが、底がある種類もあります。こちらです。

爪が気になる!!という方は、底ありの素焼きハウスを検討してみてください。

・砂浴び

一番おすすめの爪対策は砂浴びです。ハムスターのお風呂でも書きましたが、非常に効果があります。

ほとんどの方の場合、トイレを設置し砂を敷いてあると思います。砂が敷いてあると、だいたいのハムスターは嬉しくて掘り始めます。それはもう一生懸命飽きるまで掘ります。

その際に爪が地面に接触し、自然に爪が擦り減ります。通常置いてあるトイレだけではなく、素焼き製の陶器を用意して、砂浴び場・砂風呂を設置するとなお良いでしょう。かなりおすすめです。

・床材

床材をきちんと敷いていれば、床材を掘ってもぐって遊ぶため、この際も同様に地面に爪が当たって自然と削れます。

床材を敷いていない、または古くて固くなってしまっている場合、厚めに床材を敷きましょう。

・回し車

回し車で運動する際、プラスチック部分に爪が当たり自然とすり減ります。ほとんどの方は設置していると思いますが、置いていない方は必ず設置してください。

・爪とぎグッズ

確実に使ってくれるという保証はありませんが、木製の爪とぎグッズも販売されています。これです。

こちらもハムスターが自然に引っ掻くためのグッズとなっており、自分で切る物ではありません。

素焼きの砂浴び場やハウスほど効果はありませんが、予防として設置するのも良いでしょう。ただし、使ってくれるかはハムスターの性格と気分次第です。

上記の5つをケージ内に置くと、爪が自然に磨り減る環境が整います。ハムスターの爪が気になる方は、まずはこの5つを整えてみてください。

自分で爪を切るよりも、自然に爪が削れる状況を作ることが大切です。その方が、ハムスターにとっても私たちにとっても良い環境になります。

誤った爪とぎ方法

他のサイトで紹介されている爪とぎ方法で、紙やすりを回し車につけるというものがあります。

回し車を回す際に爪とぎが出来て一石二鳥!というわけです。手間もお金もかかりません。

ですが、この方法は完全に誤りです絶対に真似しないでください。容易に想像できると思いますが、紙ヤスリによって足の裏やお腹が擦り剥ける場合があります。

ハムスターは人間ほど丈夫ではありません。ちょっとした傷が原因で、あっという間に死に至ります。

夜行性のハムスターは、毎日夜中に1km以上の距離を走り回ります。紙やすりの上でそんな距離を走ったら、どうなるかは火を見るよりも明らかでしょう。

目が粗くなければ大丈夫という意見もありますが、もはや突っ込みどころが多すぎて、むしろなぜこの方法を試そうとするのか、私には全く理解できません。

紙やすりを使う方法は他にもありますが、基本的にはどれもおすすめしません。危険ですのでやめましょう。

良かれと思ってやっているのでしょうが、虐待に近い行為です。

爪を切らなければならない時はどんな時?

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ハムスターの爪は基本的に切らなくても大丈夫ですが、例外があります。

それは、爪があまりにも伸びていて、ハムスター自身が危険な時です。顔をクシクシしたりするとき、爪が伸びすぎていると非常に危険です。

切らなくてはいけない長さの目安を確認しましょう。

爪を切る長さの目安は?

ハムスターの爪は鉤爪です。先が曲がっており、引っ掛けるのに適した爪になっています。土を掘ったり、壁を登ったりするのに便利な形状です。

手を横から見たとき、爪が「つの字」のようになっていると、伸び過ぎだと思われます。こんな感じですね。
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下から2番目の爪が分かりやすいですね。鍵爪ですので、長くなると先っぽが自分に向きます。こういう場合は対処が必要です。

ただし、ほとんどの場合はここまで爪は伸びませんので、気になっていても実際には切らないで済む場合がほとんどです。

本当に爪を切る必要があるか?

まず大前提として、爪を切るのは個人では行わず、獣医に相談しましょう。爪を切る必要があるかどうかは、けっこう判断が難しいです。

先ほども書きましたが、実際獣医に見せたら爪を切らなくて大丈夫と言われるケースが多々あります。

獣医に見せた結果爪を切ったほうが良いという診断であれば、爪を切ってもらいましょう。

獣医さんにお願いした場合、500円~1000円程度で爪をカットしてもらえます。また、獣医の指導のもと爪切りを学んだ場合、その後はご自宅で爪切りを行っても良いと思います。

その場合は、獣医からの指導に従ってください。あくまでも自己流でやるのが危険というだけで、適切な指導のもとであれば、自分で切っても問題ありません。

どうしても自分で爪を切りたい場合

獣医が周りにいない、又は、緊急で爪を切りたい場合、あまりおすすめしませんが、自分で切ることも一応技術的には可能です。

ただし、ハムスターの爪には血管が通っているため、必ず爪部分を光にすかして血管を確認し、その二倍以上は長さを保つようにしてください。

カギ状に丸まってしまった爪の先端部分を切る程度で十分です。先ほどの画像で言えば、この程度でしょう。
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ハムスターの爪が自分を向いてしまった丸まった部分をカットすれば十分です。短く切りすぎると出血につながり危険ですので注意してください。

使用する道具は人間用の爪切りではなく、小型ニッパーの方が取り扱いが容易です。

爪を切る際は、指に傷をつける可能性があるため、必ず1本1本別々に切るようにしましょう。

なお、爪切りを行う際に洗濯ネットを使う方法や、爪切りをした後餌付けを行う方法などもありますが、ハムスター友の会では獣医の指導以外での個人の爪切り自体を推奨しませんので、そちらの方法については割愛します。

なぜ爪切りに反対かというと、歯ほどではありませんが、爪切りはハムスターにとって危険だからです。

誤って血管を切ると出血が発生し、満足に歩けなくなります。止血も大変です。止血剤の使い方をご存知ですか?ほとんどの人はご存知内と思います。

また、ハムスターは爪切りを嫌がりますので、だいたいの固体は暴れます。その際にうっかり指を切ると、いとも簡単に裂傷を負い、最悪指が切断されます。

爪切りによるストレスが原因で、その後飼い主を嫌いになるハムスターもいます。

ハムスターは友達です。繰り返しになりますが、爪切りを定期的に行うのではなく、爪が自然に擦り減る環境を作ることが一番望ましい対処法です。

老後と爪

最後に補足です。老後のハムスターはだんだん爪が固くなります。人間もそうですが、代謝が落ちてくるからです。

また、老後のハムスターは運動量が落ちるため、爪の減りも少なくなります。そのため、老後のハムスターの場合、若い頃よりも爪が伸びてしまう可能性があります。

その場合は、他の健康状態も気になる頃かと思うので、やはり獣医へ相談しましょう。

このくらいの年齢のハムスターは、かかりつけのお医者さんがあった方が万が一の時安心です。

まとめ

いかがでしたか?ハムスターと爪の管理について見ていきました。

今回のまとめです!!
・ハムスターの爪を日常的に切る必要はない
・正しい環境作りが大事
・爪研ぎは素焼きの陶器+砂がおすすめ
・爪が気になる場合はまず獣医へ
・自分で切る前に、獣医の意見を聞く
・自分で切りたい場合は、血管の倍ほどの長さを保ちつつ、鍵爪の先端部分のみ切る

以上です!!また次回の更新にご期待ください!!

ハムスターの歯を切る・カットする3つの危険と正しい対処法

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こんにちは、ハムスター友の会のMOKOです。

少し前の話ですが、ハムスターの前歯を切る動画が話題になりました。その動画はテレビやネットで拡散し、100万回以上再生される人気動画となりました。

私がその動画をみて感じた事は、絶対に真似して欲しくないという事です。

かわいい!面白い!という感想が圧倒的でしたが、私は恐怖しか感じませんでした。ハムスターの歯を切る行為はとても危険な行為です。

今回は、ハムスターの歯について書いていきたいと思います。



ハムスターの前歯ってそもそも切るの?


ハムスターの前歯は時間の経過でだんだん伸びてきます。では、長くなった前歯は切ったほうが良いのでしょうか?

はっきり言いましょう。切りません!!即答です!!このブログを始めてしばらく経ちますが、ここまではっきり言い切るのは今回が初かもしれません。

その理由について見ていきます。

歯を切る3つの危険性

ハムスターとはいえ、歯には歯茎や神経があります。そのため、切ってもいい適切範囲があり、前歯の切り方はとても繊細な作業です。

ニッパーや爪切りでてきとーにぱっちん!なんて簡単なものでは本来ありません。危険性についてまず確認しましょう。

1:切った歯の誤飲

歯を切るときは基本的に仰向けで切ります。この際、切った歯が口内に落下し誤飲の可能性があります。

2:舌・唇・歯茎・神経に傷がつく

歯を切る行為はハムスターが嫌がります。想像以上に嫌々と暴れるため、誤って口付近の部位、唇や舌をカットする危険性があります。

他のサイトで、ハムスターを押さえる役目と切る役目で分けて2人で切りましょうといった説明をしているところがありますが、そもそも正常であれば歯は切りません。やめてください。

さらに、歯を切る際にパチン!!と衝撃が走るため、歯が生えている根元の歯茎にダメージが残る場合があります。歯を切る範囲を誤ると、神経に傷がつくほか、出血の可能性もあります。

3:過剰なストレス

これまでの記事でストレスについて様々書いてきましたが、その中でも特上のストレスが発生します。

ハムスターは危機的状況を覚えるので、歯を切る行為がトリガーとなり、飼い主を嫌いになる場合もあります。このような行為は避け、ハムスターと仲良く暮らすようにしましょう。

以上が3つの危険性です。

あなたは自分で自分の歯を削りますか?削りませんよね。歯が痛かったら歯医者さんに行きます。ハムスターも同様で、まずはお医者さんに見せましょう。

後述しますが、前歯は健康であれば自然と擦り減るので、本来日常的に切るものではありませんが、どうしても気になる場合は、獣医さんに相談して必要に応じて切ってもらうようにしましょう。

それって気にし過ぎかも?

ハムスターの歯が長すぎる!!ということでお医者さんに見せた場合、切らなくても良い範囲と診断される場合が多々あります。

そうなんです。ハムスターの爪と同様に、私たちが想像するよりもハムスターの歯は正常範囲が大分長いです。

そのため、素人判断では適正範囲かどうか見分けることが難しいです。

歯がハムスター自身に刺さりそうな場合カットする必要が有りますが、次に挙げる例外を除いて、そのような長さになることはほとんどありません。

病気の場合は、獣医の指示に従う

基本的に前歯を自分で切るのはNGですが、ごくごく稀に例外が存在します。それは、歯に関する病気の時です。

ハムスターの病気で過長歯(かちょうし)というものがあります。これは、名前の通り歯が長く伸びすぎる病気です。

原因としては、歯の不正咬合・老化による歯茎の弱り・前歯の片折れなどがあります。

なぜ過長歯が起こるかというと、理由は簡単で、歯のすり合わせができなくなるためです。ハムスターの前歯は、固いものを噛んだり、歯をすりあわせる事で自然に擦り減ります。

そのため、病気により歯の擦り合わせができなくなると、歯が異常に伸びすぎハムスター自身に刺さって危険なため、歯のカットが必要となるのです。

その場合も歯を自分で切るのではなく、獣医の指示に従ってください。もし獣医から自分で切る事をOKされた場合のみ、自身で行ってください。

その場合も、切る手順・範囲などをしっかりと指導を受けてから行うようにしましょう。

歯の健康を損なう可能性

上記のような治療行為でない場合、ハムスターに過剰なストレスを与えるだけでなく、逆に歯の健康を損なう可能性があります。

歯の長さがずれかみ合わせが悪くなるため不正咬合となり、逆に歯のすり合わせができなくためです。

ハムスター友の会をご覧になっている皆さんは、お願いですから真似をして歯を切らないでください。

前歯の正しい対処法


ここからは、前歯が伸びる際の正しい対処法について見ていきます。

先ほど説明しましたが、病気ではない場合、基本的には前歯は擦り合わせで自然に減ります。

そのため前歯対策は必須ではありませんが、予防として下記の方法を日常的に行うと良いでしょう。

・固い餌を与える

これまでの記事で何度も繰り返し書いていますが、ハムスターの餌は基本ペレットです。私は前歯予防として、ハードタイプのペレットをあげるようにしています。

これはあくまで予防ですので、与える餌はもちろん普通のタイプのペレットでもかまいません。気休めにはなりますので、気になる方はハードタイプのペレットに切り替えてはいかがでしょうか?

・齧り木を与える

前歯対策として齧り木をケージに入れる方法があります。この齧り木なんですが、よく齧ってくれる子と全く齧らない子がいます。

同じ種類でも性格によって全く使用頻度が異なりますので、駄目元で入れてみるのも良いでしょう。よく齧る子はストレスの解消にもなるようです。

・木製の巣箱にする

巣箱を木製にすることで、噛むことが可能になり、伸びすぎを予防できます。

ただし、これも齧り木と同様で、性格によって齧る子と齧らない子がいます。気休めにはなるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?今回はハムスターの前歯について書いてみました。

他のサイトでは歯の切り方を説明している場合が多いですが、ハムスター友の会ではハムスターの歯を切る行為は非推奨のため、そういった説明は一切行いません。

今回のまとめです!
・前歯を切るのは獣医の仕事
・病気の場合は獣医に従う
・獣医の指導があった場合のみ自分で切る
・対策は固い餌か齧り木・木製ハウス

以上です!!また次回の更新にご期待ください!!