みんなが大好きなお米。
日本人でお米を食べない方は少ないと思います。
お米を炊こうとしてうっかり生米を落とすと、散歩中のハムスターが食べに来る時があります。
ハムスターに生米を与えても問題ありませんが、炊いたお米を与えることは危険です。
今回は、ハムスターのお米の与え方について詳しく見ていきましょう。
お米の栄養と安全性について
私たちが毎日食べているお米。どのような栄養があるのかご存じでしょうか?
お米は栄養満点な食品です。理想的な栄養食と言えるでしょう。
お米の栄養価
炭水化物
エネルギー源となる炭水化物。活動する上で欠かせない栄養です。
たんぱく質
血や肉の源となる栄養です。これも生きる上で欠かせません。
脂質
体の細胞を作ってくれる栄養価。体の成長・維持に重要な働きをしてくれます。
ビタミンB
体の調子を整えてくれるビタミンB1とB2を多く含んでいます。
マグネシウム・カルシウム
骨の成長を助ける栄養が2つも含まれています。
亜鉛・鉄
酵素を活性化させる亜鉛と、酵素を体中に運ぶ鉄が両方入っています。
このように、まさに主食としてふさわしい栄養が含まれています。
お米の安全性
私たちにとって、お米はもちろん安全な食品です。危険な成分は含まれていません。
ただし、ハムスターにとっては与える際に注意が必要です。
お米の粘性について
生米は非常に固いですが、お米を炊くとふっくら柔らかくなります。
柔らかくなるだけではなく、触るとモチモチ・べたべたとした感触になります。これがお米の粘性です。
粘性が高い状態のお米を与えることは非常に危険です。
カロリーに注意
お米は100gあたり356キロカロリーと非常に高カロリーです。
人間の主食になるくらい高カロリーですので、お米を与える際は量に気を付ける必要があります。
上記二点に気を付ければ、安全にお米をハムスターに与えることができます。
ハムスターのお米の与え方
では具体的にお米の与え方を見ていきましょう。与え方は簡単です。
生米を与える
まず、お米を与える場合は生米を与えるようにしましょう。
お米は洗ったり炊いたりする必要はありません。そのままの状態で与えてください。
お米を与える際の適量
生米を与える際は、3~4粒程度にしましょう。
お米はカロリーが高く、大量に与えると肥満まっしぐらです。
お米を大量に与える動画がありますが、あれは誤りです。
扱いとしては、ヒマワリの種と似ています。ご機嫌を取りたい際や、何かのご褒美として数粒与えてください。
お米を与える際の頻度
お米を与える頻度は、週1程度にしましょう。
あくまでもおやつとして時折与えるようにしてください。
人間のように主食にするには栄養が高すぎるため、ペレットを中心に献立を立てるようにしましょう。
ハムスターの玄米の与え方
次に、玄米を与える際の方法について見ていきましょう。
白米と玄米の違い
私たちが食べているお米は、稲を精米して白米にしたものです。
最近はやりの稲作ゲームサクナヒメでも精米作業がありますね。
この精米の途中段階が玄米です。稲から外した籾の籾殻を除いた状態を玄米と言います。
玄米から果皮、胚芽、ぬかを削り取ったものが白米です。
玄米は栄養が豊富
玄米は白米に比べ、ミネラル・や食物繊維が豊富に含まれています。
健康志向の方は、白米よりも玄米を食べる方もいます。
玄米の安全性
精米の過程に違いがあるだけですので、白米と同様に玄米をハムスターに与えても問題ありません。
ただし、玄米の場合も炊いた状態で与えることは危険ですので控えましょう。
小動物用の玄米を与える
生の玄米を与えても良いですが、小動物用の玄米が販売されています。
玄米に圧力をかけてポップしたもので、小動物用に加工されたものです。
乾燥されているため与える際も安全です。玄米を試したい方は、こちらを与えるとより安全でしょう。
炊いたお米は危険
炊いたお米は粘性が出るため危険です。
のどやほお袋に詰まる危険がある
ハムスターに炊いたお米を与えると、ほお袋の内側やのどにお米がくっついて詰まってしまう可能性があります。
窒息する可能性がある他、詰まった個所が炎症する場合もあります。
頬袋脱
ほお袋に詰まると炎症の他に、 頬袋脱という病気になる可能性もあります。
頬袋脱とは、頬袋に入れた食物の量が多かったり、食物が詰まってしまった場合、頬袋の内面が口腔外へ裏返ってしまう症状を言います。
頬袋脱が起きてしまった場合、症状が軽い場合は、綿棒などで押し戻せば元に戻ります。
ただし、症状が重くなると、頬袋脱の状態が常態化し、治療が必要になります。
そのため、炊いたお米を与える行為はとても危険です。
炊いた後のお米は与えないようにしましょう。
また、うっかり食べそうになった場合、食べる前に取り上げてください。
もち米とお餅は危険
もち米は通常のお米と比べ、粘性が高いのが特徴です。
お米ともち米の違い
私たちが通常食べているお米がうるち米です。
お餅やおこわ、赤飯などに使われているのがもち米です。
もち米はうるち米と比べてでんぷんの成分にちがいがあります。
そのため、炊きあがった状態の粘性に違いがでます。
もち米は与えない
生米の状態であればあまり問題はありませんが、通常のお米と比べると危険です。
念を入れてもち米は生の状態でも与えない方が無難でしょう。
お餅は危険!!
人間でも事故が起こる可能性があるお餅は、絶対に与えてはいけません。
お正月時期にお餅を食べる機会があるかと思いますが、少量でも与えることはやめましょう。大変危険です。
まとめ
今回はハムスターのお米の与え方について見てきました。
今回のまとめです!!
1:お米は生米を与える
2:与える際の適量は2~3粒
3:与える頻度は週1
4:玄米は生米か小動物用を与える
5:炊いたお米は危険
6:もち米、お餅は危険
以上です!!
次回はハムスターのきゅうりの与え方です!!どうぞお楽しみに!