今回はハムスターケージ内のレイアウトについて見ていきたいと思います。
ケージを買ったはいいものの、巣箱(小屋・ハウス)・回し車・トイレ・餌入れ・給水ボトルの配置を適当に決めていませんか?
ハムスターケージの中のレイアウトは非常に重要です。グッズを適当に配置してしまうと、トイレをなかなか覚えてくれなかったり、予想と反したところで寝てしまったりとお世話が大変になります。
快適に過ごしてもらうために守るべき5個のグッズ配置について見ていきましょう!!
文字だけでは伝え辛かったので、今回は図を描きました!解説と合わせてご覧ください!
1:巣箱(小屋・ハウス)の配置
まずはハムスターの巣箱から。ハムスターの家となる最も大切な場所です。ポイントを見ていきましょう。
・レイアウトの前に
ちなみに勘違いされている方がよくいるので初めにお伝えすると、これから行うケージ内のレイアウトは、家作りではなく街作りです。ハムスターにとっては小屋が家であり、ケージ内は外出先となる街となります。街や遊園地を作るシュミレーションゲームがありますが、感覚的にはそちらが近いです。よし!これから街を作るぞ!という感覚で、今回の文章を読んでください。
・配置
巣箱の配置はケージの奥角となります。ハムスターがリラックスして落ち着くためには、人間の目線や音からできる限り遠ざける必要があります。ケージの真ん中や角以外に置くと、それ以外のグッズ配置が非常に難しくなるのでおすすめしません。というよりも、そういう配置をすると、おそらく巣箱のないケージの角っこやトイレに巣材を集めて寝てしまう可能性があります。
・形状と向き
巣箱は、できれば出入り口が2箇所あるものをオススメします。ハムスターは1箇所を入り口、もう一方を出口として使うため、理想は出入り口が2箇所です。ただ、これがなかなか売ってないんですよね。特にゴールデンハムスターのサイズになると種類が減ります。出入り口も、死角になるよう配置しましょう。
・底の有り無し
巣箱には底があるものとないものがあります。それぞれ良し悪しがありますが、私は底なしで良いと思っています。ハムスターが巣材を集めやすく、温度管理もしやすいです。ただし、底がない場合、ゴールデンハムスターだと巣箱をひっくり返したり噛んだりする時があるので注意してください。
・配置図
ここまでの配置例はこのようになります。
丸が巣箱、矢印は出入り口の向きです。左上に置いてますが、右上でも大丈夫です。出入り口は正面から見て死角になるようにおきましょう。
2:トイレの配置
巣箱の次は、トイレを見ていきましょう!!
・配置
トイレは必ず巣箱とは逆側の奥角に置きましょう。ハムスターは綺麗好きなので、ロボロフスキーやチャイニーズハムスター以外は基本的にトイレを覚えてくれます。
・形状と向き
トイレを設置する際は、傾かないように水平に置きましょう。ハムスターは小屋から遠くの平らなところでおしっこをしやすいので、そこにあらかじめ置いておくのがポイントです。トイレは屋根付きのものをおすすめします。なぜなら、小屋と同様に人の目線を気にするためです。ハムスターにもプライベートが大切です。
・ウンチについて
トイレを覚えると、おしっこはトイレでちゃんとしてくれます。ただし、ウンチはトイレ以外でもします。ハムスターのウンチはリラックスできる場所ならどこでもするので、そういうものだと割り切ってください。
・ウンチを食べたり投げたりしている場合
たまにウンチを食べたり投げて遊んでいるところを見る時がありますが、これはハムスターの習性です。異常ではありませんので、止めさせたりせずそっと見守りましょう。
・配置図
ここまでの配置例です。
四角がトイレ、矢印が出入り口です。トイレも出入り口を死角にしつつ、巣箱から入りやすいように設置しましょう。
3:回し車の配置
次は回し車です。ケージが狭いという理由で回し車を置かない人がたまに居ますが、ハムスターは夜中に走り回りますので、可能な限り置くようにしてください。
・配置
小屋からトイレへ向かう通路として、わざと回し車で死角を作ります!ケージ中央やや奥側に置きましょう!ハムスターが通れるくらいの隙間を作るのがポイントです。
回し車の配置で死角を意識しない方が非常に多いですが、ケージ内に死角があるのとないのではハムスターのストレス具合がだいぶ変わります。ハムスターをいつも見ていたいという気持ちをぐっとこらえて、わざと死角を作ってください。
・壁に回し車をつける場合
壁に回し車を設置しても良いですが、その場合は違う形で死角を作ってあげてください。youtubeで全て半透明のグッズを使い、回し車さえも壁につけている方の動画を見ましたが、プライベート空間0でハムスターが落ち着きません。気をつけましょう。
・配置図
ここまでの配置例です。
回し車の後ろに通路ができましたね♪巣箱の周辺でトイレをし手しまう場合は、トイレが遠すぎたり、怖くてトイレまで行けなかったり、自分の縄張りを守ろうとしたりするためです。多くはケージ内の環境に起因するものですので注意しましょう。
4:給水ボトルの配置
次は給水ボトルです。お水はとても大事。毎日新鮮なお水に交換しましょう。
・配置
ハムスターは夜中活発に走り回ります。そのため、中途半端な位置や高さに設置すると、飲み口にハムスターが体当たりして濡れてしまいます。
ハムスターは湿気が嫌いなので、濡れないよう工夫しましょう。頻繁に濡れたり衝突すると脱毛や病気の原因にもなりかねません。
配置する場所は、小屋とトイレ以外の空いている角がおすすめです。
・形状と高さ
高さについては、飼育書でも色んな意見が書いてありますが、私の場合はハムスターが片手でキャッチできるくらいのやや高めに飲み口が来るようにしています。通常歩行で当たらないくらいの高さです。ボトルではなく地面に置いて水を溜めておくタイプのものもありますが、濡れたり湿気が増えるのでおすすめしません。病気や高齢の場合は、ボトルの飲み口を低めに調整し、飲みやすくしてください。
・配置図
配置例は次の餌入れの項目でまとめて記載します。
5:餌入れの配置
最後は餌入れです。ハムスターは餌を溜め込む習性があるので、餌入れに餌を置くと巣に持って帰ります。
・配置
餌入れの位置に関しては諸説ありますが、私の場合は給水ボトルと同じ角に置いています。エサと水場は一緒です。もちろん、水が直接垂れないようやや位置をずらしています。水が餌入れに入ると、餌が痛むので注意してください。
ロボロフスキーなどで多頭飼いをしている場合は、数匹まとめて食べられるように中央に配置するのも良いでしょう。
・形状
餌入れは、陶器製かつハムスターが顔だけ入れて餌が取れるくらいの高さのものがおすすめです。餌入れが大きすぎるとハムスターが餌入れに直接入ってしまい餌が痛むので、小振りの陶器製にしましょう。専用商品もうっていますが、わざわざ買わなくても100均の小さくて丸い醤油皿程度で十分です。
・野菜入れ
野菜とペレットは別の餌入れにしてください。野菜の水分がペレットに移ると痛みます。そして、野菜は必ず餌入れに置きましょう。ケージに直接いれると、床材が濡れてしまいます。
・配置図
ここまでの配置例はこのようになります。
今回は必須のグッズしか解説していませんが、齧り木やおもちゃなどを置くときは、空いている角にスペースがあるのでそこに置いてみて下さい。
まとめ
今回はケージ内のレイアウトを見ていきました!!まとめとして、完成した実際の画像をご覧ください!
実際に私が使っている水槽のレイアウトです。左下には、遊び場兼齧り木用の木製の台を置いてます。みなさんの参考になれば幸いです!
ケージ内はハムスターの街です。快適に暮らせるよう工夫してみてください♪ハムスターにもプライベートが大事!!
今回はここまで。
次回はいよいよハムスター購入編!ハムスターの選び方!ペットショップで失敗しないコツ5選です!お楽しみに!!